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西田昌司さん「戦後の日本はサファリパークだ!!」

平成24年2月19日(日)開催、「真正保守政権を構想する」フォーラム第1回、西田昌司さん

ただ一言、素晴らしいお話です。真の意味で日本を取り戻す処方箋だと思います。(処方箋ネタに関しては西部ゼミ・中野さんの記事をご覧下さい)
「日本をぶっ壊す」とか「日本をリセット」とか、そういう物騒なのはご勘弁願いたい。本当の意味での日本再生は、作る事・産み出す事の難しさを知っている人達にお願いしたいものです。

この文字起こしをするにあたり何度も繰り返し聞き、書き終えた物を何度も読み返しました。そして共感し腹の底から納得しました。この作業には膨大な時間を費やしましたがそれ以上に大きな収穫があったと感じます。一人でも多くの人にこのお話を聞いてもらい、そして一緒に考えて欲しいとそう願います。

※こちらもよろしくお願いします。(4/20)
西田昌司さんからの超重要なお願い!(4.11)

以下、全文です。


自民党は日本そのもの

只今ご紹介頂きました参議院議員の西田昌司で御座います。

正義の味方とかですね、あまりそう言われると、言われた事が無いもんですから、非常に面映ゆい気が致しますけれども。まぁ正義の味方と言うよりも、日本人の味方、日本の味方ということでですね、頑張っていきたいと思っておりますので一つ宜しくお願いします。

一時間で御座いますので早速お話に入らせて頂きますが、今日の講演の主旨がですね、真正保守政権を誕生させていこう、こういう皆さん方、思いを持っておられる方ばかりでありますから、今更ですね、私は今日民主党の問題点を言うつもりは余り無いんです。もう皆様方ご存知の通りなんです。今日私が申し上げたいのはですね、何故民主党の様な人間が出てきたのか、ここが一番問題なんですね。民主党の様な人間を作った、また民主党の後ですね、いま所謂この維新の会とかですね、みんなの党とか、色んな形の政党が、所謂形の上では保守的な事を仰ってですね、国民の支持を得ようとする様な動きがありますけれども、一言で言って全部私は偽物だと思っています。

こういう方が何で出てくるのか、その事を考えました時に、一番大きな問題は先ず、我々、と言いますか私は自民党の議員ですけれども正に自民党そのものも問題なんですね。はっきり言いまして民主党を作ったのは自民党なんです。そして自民党は何かと言えば、自民党というのは戦後の日本の国そのもの、日本人の国そのものの、本音と建て前の象徴なんですね。ですからここを変えていかないと、日本の国は良くならない。自民党に問題が有るのは事実なんですけれども、自民党を飛び出してやっていこうとか言ってもですね、自民党を飛び出すと言う事は、日本の国を飛び出すのと同じ意味なんですよ。だから日本の国を良くやろうと思ったら自民党を変えなきゃならない。もっと言えば日本人の心を変えなきゃならない。そういう思いで私も日々活動させて頂いているんですが、今日はその辺の所をお話しさせて頂きたいと思っております。

日本の国、実は『サファリパーク』だった

冒頭、そういう話から言いましたけれども、要するに日本の国というのは、いま何かと言いますと、色んなところで私申し上げておりますけれども、一言で言えば、『サファリパーク』なんですよ、サファリパーク。

これはどういう意味かと言いますと、動物園とサファリパークとは一寸違うんですね。動物園というのは目の前に檻がありますから、誰でも囚われの身である事が分かるんです。ところがサファリパークには檻が無いんです。有るんだけれども見えないんです。見えない檻の中にいるもんですから、その中にいる動物というのは、見かけ上自由に暮らしているという風に感じているんです。自由に暮らしていると思ってるんですよ。ところが現実には檻があるんですね。しかもその檻のお陰で、天敵から守られているんですよ。天敵がいない、ですから非常に安全なんです。且つ、毎日餌が当たるんですね。これ、非常に豊かなんですよ。要するに、見かけだけであって自由で、安全で、そして豊かな。これが正にサファリパークですが、正に戦後の日本というのは、見かけの自由と安全と豊かさを手に入れたサファリパークそのものなんです。

しかしこれは何れに致しましても、結局は檻によって守られている訳でありますから、本当の自由とは言えない。本当の豊かさとも言えない。本当の安全とも言えない訳です。サファリパークを作ってくれている会社が、ずっと繁栄していればいいんですけれども、そうとは限らない訳ですね。そしてこのサファリパークを作った会社は誰かと言えば、勿論お分かりの通りこれ、米国です。米国という国が戦後の日本、敗戦国の体制を作ってきて、その体制こそが、サファリパークなんですね。

ところが60年間ずっとこの中に居ますとね、始めサファリパークに入れ込まれた人間は、自分達がサファリパークというか、その戦後敗戦の中の体制に居るという事を知ってる方もいたと思いますが、今もう大半はこの中で、サファリパークで生まれ育っている人間ばかりなんですから。だからその方々はサファリパークと言う事も知らないんですよ。自分達が囚われの身になっていると言う事も知らない。ここが実は一番タチが悪いと言いましょうか、困ったところなんですね。そして今出てきているのは、そのサファリパークが、その檻が段々錆びついてきた、ガタがきている訳ですよ。そのガタがきた事によって、色んな問題が日本の中に出てきているという事です。

サファリパークからの脱出

ですから今これから日本が考えなきゃならないのは、我々がいるこのサファリパークから、どうやって出て行くかという話なんですよ。

どうやって自立するかという話をしなければならないんですけれども、残念ながら自民党も、民主、みんなの党、維新なんていうのは全く、始めからそういう気がありませんから、そのサファリパークに居る認識がありませんから、その意識が無いんですけど、自民党の中ですらそういう事をまともに思ってる人が非常に少ない。

(平成24年)4月2日に安倍総理が(フォーラムに)来られるという事ですけれども、安倍総理ぐらいですよね。『戦後レジームからの脱却』という事を安倍総理が仰いましたけれども、正に戦後レジームというのが私にとりましてはサファリパークそのものなんです。戦後体制そのもの、ここを乗り越えて行かなきゃならない。これが、まず我々が目指さなきゃならない一番の事だと思うんです。

ところがこれ、中々分かりにくい話でして、皆さん方の様に始めからそういう意識を持っておられる方は「そうだ!」と頷いて頂けるんですけれども、大概の方はこういう事を言っても、「へっ?!」と、こうなるんですね。まず、へっ?となる。そしてよく考えれば「そうかなぁ…」という事になってくる。ところがもう一つよく考えてみると、「でもやめておこう」となるんですね。それは何故かというとサファリパーク。確かに言われてみれば、自分達は見えない檻の中に閉じ込められているのかも知れん。米国に安全保障、外交安全保障の一番大きなところは米国におんぶにだっこと言いましょうか、その中に押し込められ――まぁ押し頂いて――憲法を大事にしている。「そりゃそうなんだけれども、それで結局良くやってきたじゃん」と。

結局、「今更サファリパークを出て、アフリカの大地を歩いて行けと言ったら敵がぎょうさん襲ってくるやないか。こりゃ大変だ」と。「それから餌も毎日当たるとは分からん。そんなこと思ったらサファリパークの中で暮らした方が良いんじゃない」と、こういう風に思っている人間も結構居るんですよ。

しかしそれじゃあ日本の国は救われませんよ、これは。そうじゃないでしょうか。そこが、国民の大半の合意にまだなってきていないんですね。

民主党がやろうとしたこと

ですから今やっている改革論は何かって言いますと、民主党が3年前に政権交代しましたね。彼らが言った事は一体何だったのかと言うと、正にこのサファリパークの修復そのものですよ。

私はひょっとして民主党が、この私が言っている様な所をちゃんと言うのかなと思ったんですけれども、結論を先に言いますと、彼らが言った事というのはサファリパークの檻の錆の落ちる所をもう一度塗って奇麗にしましょう位なんです。

つまり民主党達が言ってきた論法というのは何かというと、戦後体制に問題が有る、これは何とか彼らも言い出してきたんですね。特に私が注目したのは、かつて彼らが野党の時にどう言っていたかというと、野党の時には例えば、あのインド洋に自衛隊の船を出して給油を協力するとか、イラク戦争で米国に対して後方支援をしていくとか、こういう事を全部反対しましたね。それは何かというと、米国のそういう、言わばおんぶにだっこされている仕組みで、米国追随っていうのは良くないんだ、こういう事を片一方で言っていた訳です。だから米国追随は良くないというのは私も、本当の話は賛成なんですよ、賛成なんです。

しかしそれなら自分達の国を自分達で守っていくという、意識があって言っている事なら、覚悟があって言っている事なら良いんですけれども、結局何も無かったっていう事ですよね。その象徴があの普天間問題ですよ。

普天間の基地は、もうこれは日本の国から、県外から最低限出ていってもらう。出来れば国外に撤収してもらう。こういう事を彼らは本気で言い出しましたね。だから、これが本気で彼らが本当にするんなら、「自分の国は自分で守ります。その代わり沖縄は防衛力を増強して自分達で守りますから、出て行ってもらいます」と言うんなら、これは正にサファリパークから出て行く、自分達で歩くという意味ですからね。私は拍手したんですよ。現に、多分駄目だろうなと思っていたんですけれどもね、外交防衛委員会で私は鳩山さんが総理の時、外交防衛委員会。岡田さんが外務大臣、北沢さんが防衛大臣だったんですね。その委員会に私居ましたから聞いたんですよ。「お二人の大臣。あなた方は普天間の基地を国外県外と仰るけれども、本当に自分の国を自分で守る、そういう覚悟で仰ってるんですか」と聞いたらですね、「滅相もない。そんなこと毛頭思ってません」言うんですよ。これはあり得ないですよ。聞いた方が「はぁ?」と驚いてしまいます。じゃぁどういうつもりで言ってるのという話ですよね。

正にそれは、自分で自分の国を守る気も無ければ、米国に守ってもらう気もない。という事は沖縄はもう自分達の物じゃないから中国でもどうぞと言ってるのと同じ意味ですよ、それは。その発言を受けて正に尖閣に中国の船がやってきた訳ですからね。これは正に彼らが蒔いた種なんですけれども、いま言いました様に、民主党というのは野党時代からある種、自民党政治の問題点、それは何かと言えばサファリパークの中に居ることですよ。つまり米国が描いた、この中で「自民党は何でも言う事ばかり聞いとるやないか。おかしい!!」
こういう日本の戦後政治の問題点・矛盾点を彼らは言っていた訳ですよ。言っていたんだけれども、結局その矛盾点を突いている様だけれども、じゃあ本当にそこを乗り越えてやっていくのかと言えば、やっていく気力も覚悟も、その意識も無い。単なる馬鹿なんです。本当にそうなんですよ。単なるお馬鹿さんだったんです。こういう方がいま民主党政権におられる訳です。

結局我々が言わなきゃならないのは、彼らのこの問題点は確かに正しいんです。米国追随は確かに良くない。それを自分達で自立してやっていこうというのは正しいんです。だからその為には我々に覚悟が要るんです。サファリパークを出て行く覚悟が要るんです。ところが結局は、彼らは覚悟無しにやっちゃったからどういう事になったかというと結局彼らはですね、「やっぱり怖い!!」
初め偉そうに言ってた訳ですよ。「こんなもんは戦後体制、米国の言いなりになってるんじゃない! 我々も独立国として対等だ。日米安保だけじゃなくて、中国も含めた正三角形で、このアジアの安全保障を考えるんだ」と、こういう事まで言っていた訳ですからね。

ところがその結果どうなったかと言えば、米国を追い出したら良いと思ったら、米国が一寸追い出せる様な格好をすると、中国がどんどん来てしまう。こりゃえらい事だというので慌ててもう一度 ――檻の外に出掛けた、サファリパークの外へ一歩出掛けただけで―― すぐ戻って来て、「大変だ!」と言っている訳ですよ。そして、「米国さん、早く来てこの檻をちゃんと直して下さいよ!」
こういうことをやっているんですね。その典型がTPPじゃないですか。

TPP問題

TPPなんてものは皆さんご存知の通り、これは百害あって一利なし。何のプラス面もないです。TPPで言うと、自民党の中でも本当に何度も何度も議論したんですよ、これは。自民党の中でも賛成だと言う方がおられるんですね。ところがそれは殆ど、我々が議論してこれに納得して「違う、これは駄目だ」という事を分かっていただきました。一つはまず賛成を仰る方、一番はね、要するに「アジアの成長を取り入れるんだ」と言うんですよ。「アジアがこれからどんどん大きくなっていくじゃないか。アジアの成長を取り入れるんだ」と言うんだけれども、その一番成長しているのは何処かと言えば、中国ですよね。ところが中国も(TPPに)入ってないんですよ。中国が入ってないのに何でアジアの成長なんだと。その事自体おかしいんですが、それを言うと「いや、これは反中国だから良いんだ」と。つまり「中国をこの枠から追い出して、日米同盟を強化する為の仕組みなんだ」と、こういう話を言われるんで、「一体どちらが真実なのか」と言いたいんですが。

要はこの事は二つの事を意味していましてね、一つはどちらにしましても経済が発展するという事と、それから要は米国、日米同盟。軍事的な意味でですね、米国との同盟関係を強める。この二つの意味で言っていたんだと思うんですけれども、そもそもアジアの発展が日本のプラスで、どんどん日本は良くなるんですか? ならないんですよ。ならないというか要するに、アジアでどんどん物を売っていくと言うんですけれども、元々アジアで一番物を買ってくれている中国が入っていないんだからTPPでそれがどうのこうのという事は、基本的に無いんですが、それよりももっと私が言いたいのは、根本的な考え違いをしてるのは、何でアジアが成長すると日本が儲かるという風に思うのか。

その理由はこう言う事でしょ。アジアで沢山、例えば中国でもベトナムでもいいですよ。そこで沢山物が売れます。だからその売る為に、物をどんどん作って、ここ愛知県で言ったらトヨタでですね、自動車をどんどん作ってそれを輸出します。そうすると貿易で儲かります。こういう意味ですよね。ところが―― 勿論そういう点はあるんでしょうけれども多少は ――しかし多くはそうじゃないんです。というのは、今貿易の、主力は何かっていうと結局は現地生産なんですよ、現地で作る。特にアジアの様な、元々所得が低い国に売る時に、日本の高い人件費で作った物を作っていくと、元々これ割りに合わないんですね。向こうが買うだけの力が無い。ですから向こうで作らなきゃならない、という事になるんですけれども。

それ以前に一寸皆さん方思い出して欲しいんですよ。1985年、今からもう20年以上前ですけどもね。プラザ合意というのがありましたね。これ何かと言うと要するに米国が、「もうどんどんどんどん車や家電製品、輸出してくるのはやめてくれ」と言ったんですよ。これは何故かというと、米国でどんどんどんどん日本製品を買ってしまうから、米国で工場がどんどんどんどん閉鎖されていく訳です。つまり米国の雇用が無くなる。その分日本の雇用が増えている訳ですね。だからその時は日本はどんどんどんどん良かった訳ですよ。

しかしそれがもう駄目だという事があのプラザ合意で、米国との間で約束した訳ですね。「もうやめます。その代わり米国で工場を出して作りますから」と、こういう形の約束をしてきたのがあのプラザ合意ですよ。
これは米国との約束じゃなくて世界中の中でそういう話になっているんですよ。つまり物を売るんだったら現地に来てそこで雇用を作ってやって下さい。つまり日本が一方的に儲かる仕組みなんてのは世界が認めないという話なんですよ。
ですから現実に現地に工場を建てて、現地で人を雇って、そこで作って売っていくっていう仕組みがずっと出来ている訳ですね、今ね。ですからそういう事がありますから実際問題、関税を撤廃するって言ってもですよ――TPPで――初めから関税は関係ないんですよ。現地で作っているんですから、そもそもね。

ですからTPPをやったら一体幾らGDPが増えるんですかと野田さんに聞いたら、「2.6兆円です」と。日本のGDPが約500兆円ですよ。それが10年で2.6兆円といっているんですよ。そんなもん誤差の範囲内の話でね、増えた事にならないんですよ。正にそういうね、現実に「アジアの成長を取り入れるんです」と言っている野田さんですらですよ、一体幾ら成長を受け入れて伸びるんですかと言えば殆ど0.数パーセント。0.6%とかそれ位の話ですよ、GDPでいうとね。もう意味ない話をしてる訳ですよ。なんでそうなるかというと要するに貿易立国で日本はこの経済が成り立っているんじゃないという現実なんですよ。ここが一番大事なポイントなんですがそれを分からない人が結構居るんですね。ところがこれを、こういう話を自民党の中でも言いましたので、「成る程、確かにそうだな」と。それと余りアジアの成長を取り入れるということ自体、意味がない。

財界は何故TPPに賛成なのか

ただ、財界がですね、応援するのは分かる訳ですよ。財界の方にとっては兎に角どんどん海外投資しやすい仕組みにしてくれたら、自分達の会社が日本の中と違ってもどんどん海外にどんどん進出してですよ、物が売れますよね。そうすると自分達は儲かるじゃないか。企業にとっては別にプラスになるかも知れませんよ、そういう形で。しかし企業のプラスが、企業の利益が国民の利益に必ずしも一致するとは限らない。というよりも経済がこれからグローバルになってくると逆様の現象を起こしている訳ですね。ですから企業は儲かるんですよ。ところが日本の国民は儲からない。それは何故かというと現地でどんどん作れる様にしてくるから結局国内で給料を払わない。国内で雇用を守らない。これが実は一番大きな問題なんです。だからTPPは財界がやってくれというのは分かるけれども我々自民党は絶対駄目だと、この事を自民党の中でも随分これを言って自民党の中の大層はそういう話になった訳です。

ですから一寸話がずれますが今年の1月22日、東京の高輪プリンスホテルで党大会があったんです。その時に財界代表で米倉経団連会長が挨拶する。その時にTPPを是非やってくれと。その時に「TPP反対だ!何言ってんだ」。そういう無礼な野次をした人が居ると言われているんですが、まぁ私なんですがね。

これは何で言ったんだというと、これは(先に)言ってたんですよ、要するに。つまりアカン・いけない理由は今言った様にね、これは財界が言うのは分かりますよ。しかしこれは日本の為にならないんだから。我々自民党の仕事というのは正義の味方じゃなくて日本の味方なんですから。日本の国益、日本人の利益を代表しなければならないんですから財界が幾ら言っても駄目なものは駄目。そういう風にこれはやらないといけないですよ」という事を何度も自民党の中で言いましてね。そこで米倉会長が来るのは分かってて、あの人が(TPP)賛成なのは分かってますから、まずこちらの意向をちゃんと伝えて、「あなた変な挨拶したらとんでも無い事になるからね」、という事で「ちゃんとやっといてくれよ」という話は言ってるんですよ、私は。

ところが言っているのにも拘わらず、我々の党大会の前の日が民主党の大会だったんですね。民主党の大会で同じ様にですね、「TPPやりなさい」という話を言ったそうですよ。そこで野次が出たか出なかったか知りませんがね。そういう話が私の耳にも入ってきましたから「こりゃ駄目か。私達が折角言っているのに、この男は何を考えとんのや」と。もし本当に来たらこれはもう抗議をしなしゃあないなと思ってたんですよ。

そしてその当日ですね。この高輪のプリンスホテル。見てたら大きい会場なんですけれども、こういう発表者の席(目の前の演台を指差す)、段を上がってありますね。その前の、本当その席(すぐ目の前の観客席を指差す)が……私の席だったんです。……偶々ね。
京都の席がそこだったんですよ。これもね、後ろの方からだったらどうしようか思うんですけど真ん前ですからね。言わざるを得ないと。そこでそういう、まぁ無礼とは知っていますが野次をして…。

というのはですね、要するに来賓に対して野次を飛ばすのは勿論失礼なんです。だからこんな事はすべきじゃありません、褒められたもんじゃありません。しかし問題はそれ位ですね、我々自民党の中はこのTPPに対して問題意識持ってるよ、という事を彼らにも本気で我々はこれを絶対止めるよという事をね、知らせなきゃ駄目なんですよ。要するに我々が本気だという事を示してくということが大事なんです。単に……一番大事なのは単に、要するにアリバイ作りでやってるんじゃないんです。本当に駄目だと思ってるから「駄目だ」と、こう言っている訳でね。それを言わない限りこれは流れちゃうんですよ。だからそういう事を我々が一つ一つやっていく。表面上、賛成反対とかやる話じゃないんです。

間違いだらけのサファリパーク

今本当に、国の根幹が潰れちゃうぞと、先程言いました様に、本当はもう崩れちゃってサファリパークの中に居るんですけれども、このサファリパーク自体がもう、米国の力がどんどんどんどん揺らいできているんですから。幾ら米国に頼ってやっていこうと思っても、これは無理なんですよ。

そもそも、だからこそ我々が自分で、自立するチャンスなんですよ。それをそのチャンスをみすみす逃してですよ、そしてそのままですね、そのフェンスの塗り替えをする様な事してたら、これはもう本当に最後ドボンするのは決まってるじゃないですか。だから我々は言ってるんです。

そして、このTPPのもう一つの問題点はですね、所謂この貿易とか経済の面ではプラスにならない。それどころか日本の国内で様々な法律で、それぞれの業種、それぞれの仕事の分野の、ある種の秩序というのがですね、保たれてます。それは法律だけじゃない。社会的な慣習も含めて保たれてますよね。ところがそれも全部非関税障壁だと。つまり関税ではないけれども、それが為に貿易、つまり相手の国からしたら日本に物を売る事が出来ない、全部ルール変えなさいというのがこのTPPの本旨なんですから。

そんなことされちゃったら、兎に角外には売れないわ、内側のこの国内の市場がぐちゃぐちゃになるわと、だから完全な餌食になるんですからね。これ乗るなんて事はもうあり得ないんですよ。で、その話を我々はとことん自民党の内部でも言った訳ですね。

そしてもう一つは、じゃあ安全保障上どうなんだ、という事がありますから、我々がそこで言ったのは、
安全保障は、だから米国といま頼っていっても米国自身が、自分達の経済力、国力がどんどん落ちてきているんですから、アジア太平洋、全部引っくるめて守りますっていう話には中々ならないんですよ。現にどんどん、縮小していく方向にやってる訳ですよ。

そしてTPPの、米国の本来の目的は何かと言えば、あの1985年のプラザ合意の延長線なんですよ。つまりプラザ合意で言いました様に、円高を容認してくれと、ドル安を容認してくれと、そして米国も日本の製品を買いませんよと、売るんなら米国に来て作れよと、こう言う話でしょ。そしてそれでもまだ尚かつ足りなくなって、日本にもっと買って下さいよという話なんですよ。

だから例えばTPPで農産物始めですね、幾ばくか日本に市場が開けたら米国の雇用が、失業者を助ける事ができるんじゃないかと、米国の利益の為に米国は言ってる訳ですよ。しかしこれは米国にとっては当然ですよ。米国がそういう事を言ってくるのは別に良いんです。米国は米国の、国の事を考えているんですから。問題は日本人なんですよ。日本人は米国が言ってきたからといって、「はい、そうですよ」と言うんじゃなくて利害得失考えてやらなきゃなりませんね。

一方的に反対せいとも言いませんけど、今言った様に、まず経済面で言ったらプラスは何も無いんですから。「一寸待て」でしょ。そして経済面では輸出も輸入も含めて損ばかりしちゃうというんで、それでも安全保障面でですよ、やっぱりプラスだと言うんならそれならまだ一考の余地があるかも知れません。しかし先程から言っている様に、元々我々が今ここに居る、サファリパークの体制が間違っているんですから。この戦後のこの枠組の中にいる事自体が、日本人を精神的に本当に駄目にしてしまっているんですから。その成果が民主党というこの政党に表れているんですよ

彼ら民主党の出鱈目さというのは、正に戦後の出鱈目さの象徴なんですよ。自分の国を守るというその事をですね、全く意識してない。表面上はちょっと勉強していますから、「守らなきゃならない」という事を知ったりもしてるし、戦争に負けたという事も知ってはいるんですね。ところがそれが意味している本質的な事を、腹の底にちゃんと据えて考えた事がない。

つまり米国との体制を対等にするんなら自分達が汗も血も流すと言う事をやらない限り、国民にその事を訴えない限り、無理なんですよ。その覚悟が無しで口でペラペラ言っていてですよ、戦後体制の矛盾点、サファリパークの矛盾点を幾ら言っても何の意味もないんですよ。だから我々がこの民主党という出鱈目を作ったというのは正にその事なんですよ。つまり「この出鱈目の体制が我々は良い」と言っていたからなんですよ。

本当に守られているのか

それで私は先ずですね、もう一度TPPに戻りますが、そういう風に米国の言ってくる立場も分かるんだけども、我々自民党がしなくちゃならないのは、日本人の立場でどうだと言う事でしょうと。

そうするとまず経済。この面では一つも良い事無い。そして安全保障の面で言うと、これも米国自体の国力が落ちてきているんですから。いつ迄頼っていられるんですか、という事ですよ。

で、もっと言えば、もっと根本的に言えば、日本が米国に守ってもらってるという、根本的な所はですね、米国の核の傘の中に居るという、これが一番大きな米国に対する信頼の基なんですよ。つまり日本にもしも有事があって何処かの国が核を撃ったら、その事を受けて米国は自分とこの国が撃たれたと同じ様に報復をしてくれる。世界で一番の核保有国、核大国なんですから。米国に核攻撃されたら困りますよね。だから日本には同じ様に撃たないだろうと、こういう抑止力が働くという事で米国の核の(傘の)中に日本は居る事になっている。

そのお陰で50数基もですよ、原子力発電所をどんどん作る事が出来た訳ですよ。原子力発電所を作って、これは置いといたら、これはこの前の事故もありましたけど、要するに通常兵器をそこにボカンと撃ち込んだら、そこで核爆発を起こしてしまったら核ミサイルが落ちたと同じ事になっちゃう訳ですからね。だから原子力発電所があれだけあって核兵器が無い国なんて世界中に日本しかないですよ。なんで出来てるかといえば、米国の核で守られている、核の傘で守られていると、こういう事なんですよ。

ということはこれはですね、脱原発とか反原発とか色々言われてますけれどもね、そもそも我々日本人自身がですよ、核反対だなんだと言ってるけれども、要するに日本が核の傘で、自分が核兵器を持つのは駄目だけれども、米国に持ってもらって核の傘の中に入れてもらっている分は良いと、事実上ずっとそう言ってきている訳ですよ、これは。

ところが果たしてそれがずっと本当に通る話なんですかという事ですよね。それを一寸考えてみたら分かるんですけども、要するに或る国が日本に核ミサイルを撃ったとしましょうよ。何十万人、何百万人、これ死ぬんですよ。そして、それはけしからんと米国が本当に報復の核を撃ったとしましょう。そうするとその国に何十万、何百万とまた被害を与えますよ。しかしそれで済みますか。当然その一番初め日本に撃ち込んだ国は、米国には核を撃ってなかったんですから。「米国には撃ってないのに米国人め、うちの国を撃ちおって」という事になって当然彼らは米国に報復の核を今度撃つと、当然想像出来ます。

そうすると結局ですね、米国は自分達の国民が殺されてないのに、核によって自分達の国民が殺されるという事を覚悟しなければならなくなるんです。つまり報復の核を撃つというのはそういう事なんです。そういう事を普通するでしょうかという事です。自分達の国民が撃たれたら撃ち返しますよというのはありますよ。しかし自分達の国民が撃たれてもいないのにやるということが、果たして有るのかと。有るという前提で今の日米体制というのは、日米条約というのは言われているんですけれども、果たしてそうかという事ですよ。考えてみるとぞっとする怖い話じゃないですか。しかしこれも目を瞑ってきた訳ですよ。必ずやって頂けるんでしょと、こう思ったんですよ。

いまやるべき事は

ところがこれもよくよく考えてみると大変な話ですよ、これは。ですからこういう事を考えてみると、そもそもサファリパークの中に居たら安全だと言っているけれども、そのサファリパーク自体がもう本当に大変な錆び付いた状況になっているんですね。そして要は結局、自分達の国は自分達で守っていくという選択をする以外に、我々の国は守れないんです、当たり前ですよ、これは。当たり前です。そしてそのことをきちんとやればですよ、今の日本の問題点、大概の問題は解決しますよ。

まず今のTPPの話も色んな米国からの圧力がありますが、日本がやるべき事、日本は自主貿易をしますという宣言をする事なんですよ。

そしてその為には、防衛力を増強しなければなりませんね。防衛力を増強する。そして且つ、米国との同盟関係。これは別にそのまま続ければ良いんですよ。今の米国との関係は、米国に基地を提供しますから米国に守って下さいという関係でしょ。そうじゃなくて集団的自衛権をちゃんと日本は行使しますと、これをはっきり言うべきなんですよ。これは野田総理だって、野党の時には集団的自衛権はあるんだと、こう言っていた訳ですから。ただそれを行使出来ないという、結局自民党政権が言ってきたのと同じ事になっているんですが、こんなおかしな話は無い訳で。

九条と自衛隊

要するに元々、この防衛力、自衛隊の話は何かというと、憲法九条でまともに読めば、自衛隊軍隊を持つ事なんてあり得ませんよね。ところがその憲法自体に、その自分達の国を自分で守るという事自体が、否定されているという事自体が、そもそもありえないんですけれども、まあ有難い事にと申しましょうか、戦後の押し頂く憲法ですけれども、占領中主権が無い時に九条は作られた。しかしその主権のない時代、昭和25年の占領中にもう一つ米国から押し付けられた。それが自衛隊ですよ。つまり自分の国は自分で守れというか、軍隊持て、再軍備せいと、こいうマッカーサーからの指令が有った訳ですよ。その理由は隣の国、朝鮮半島で戦争が起きてる。その起きた時にですね、今迄は共産主義もみんな自分達の味方だと米国にしたら思っていたのが、これはとんでも無い、これは本当の敵は日本では無かった、共産国家だったという話になって一挙に反共勢力が米国の中で増えてくる。

そして当然のことながら、それに対応する為に日本を反共の砦にしなければならないし、軍備もそれをさせていかないととんでも無いんじゃないかというので、米国の方針が一挙に変更されてしまったんですよね。だからこれもうんもすんも無い。うんもすんも無しに要するにやれと言われたからやって、憲法上軍隊を持ちませんと書いてあるのにこれはどうするんだと言ったら、軍隊と違って警察の大きいので良いやないかという事で警察予備隊、保安隊、自衛隊とこうなってきた訳ですけれどもね。

要するにこれは何を証明しているかというと、結局占領時代に、主権のない時に非武装だという憲法を与えられ、そしてそれを「ははー」と言っていたんですけれども、「そんなものやめてしまって、軍隊持て」と言われたら「ははー」となった。両方とも米国の都合でなっている訳なんですね。

しかし何れにしましてもそういう事ですから、憲法自体が本当はもうその時点で、もう憲法の体制というのは事実上崩壊してるんですよね。してるんですけども、それを憲法だという形で来てますから、要は日本の場合には解釈論でやってきた訳です。

要は憲法九条に書いてあるけれども、自分の国を自分で守る権利は憲法以前にあるんだ、自然権としてあるんだ、ということで自衛権は当然あるという話で憲法解釈をずっと長年やってきたから、憲法にどう書いてあろうが解釈でそうですと、実際に持ってますから、それで言っている訳です。

そして自分で自分を守る権利、この自衛権というのが自然権としてあるのは、これは自分で自分を守るだけではなくて、友達と一緒に居たら友達も一緒に守らんと困るでしょ!?と。これは具体的に言えば、要するに私と友達が二人で歩いていて暴漢に襲われた。そして暴漢がナイフかピストル持ってきた。そうした時に、自分にピストルやナイフを突き付けてきたらそれに応戦出来るけれども、友達がやられてたら知らん顔をする。そんな事あり得ないですよ。もう一生友達は自分の事を信用してくれませんからね。これはあり得ない話で、そういう見て見ぬ振りをするのは、友達でもなければこれは敵ですよ、はっきり言いまして。だから当然の事ながら、友達関係の友達とは一緒に自分も守る。友達がやられたら自分もやる(=応戦する)。これは当たり前の話で、これが集団的自衛権という事ですよね。だからこれが今まで自然権としてあるんだけれども、日本は行使できません、しませんという解釈をしてたんですね。

私が申し上げたいのは、じゃあ誰が解釈したかと言えば時の政府というか、要するに内閣法制局の長官にそういう話を言わせているんですけれども、時の政府がそういう解釈をして、それをずっとやってきた。つまり事実上は憲法改正って、これしちゃってる訳ですよね。というか無効宣言してる訳なんですよ。それで今の政府も含めてですよ、要は集団的自衛権はあると言っているんですから、行使出来ますと言えば良いだけで、これははっきり言って憲法改正でも何でもない。時の政権がきっちりあるという事をはっきり国会で宣言すれば良いんです。つまり覚悟の問題なんです。そこをきっちりやる。そうするとどうなるかと言えば、米国の基地を減らしていって、そして自分の国を守るという話が出来てくる。それができて初めてですよ、普天間の問題は実は解決を迎えるんです。

沖縄の方も、米軍基地があるのはそりゃ堪りませんよ。沖縄の国土の25%を米軍基地に取られていると。それはけしからんと。だからそれを帰してくれと。それは当たり前の話です。その時に、米国の軍隊は減らしていきましょう、ただ米国の軍隊減らしたら良いんじゃなくて、沖縄を守る為の、日本を守る為の軍隊は常備これ置いていかなければなりませんから、その分は我々日本人がちゃんとやっていきましょう、お互いやっていきましょうという事でやれば全く問題無い訳で、そうすると米軍基地は減らせて自分の国は守れる、米国の兵隊さんも帰ってもらえる。

米国との関係

それだけじゃないんですよ。プラス、兵力を増強する為に、本当は自分の国で武器を、兵器を開発して作らなきゃなりませんよ。しかしそれは一挙には中々無理ですから、暫くの間は米国から、同盟国から武器の輸入をしましょうという事でやったら、これは物凄く大きな、米国にとっては日本に対する輸出になる訳ですよ。媚び売ってるよりもよっぽど大きいですよ。そして裾野が非常に広いですよ、それは、兵器産業といいますのはね。米国の雇用にも当然のことながらプラスになります。正に「TPPが日米同盟を深化させる」と言うんだったら、そういう方向に持って行かなければならない訳ですよ。そうすると結局は米国と日本が対等な関係になってくれる、こういう事ですね。正に今がそのチャンスなんですよ。

ところが、こういう事をずっと言った訳ですね。そうすると自民党の中でも流石にね、軍事的な面で米国との関係を重視すべきだと言ってるお方も、私がそこ迄言ったら「それは確かにそうだ」と。経済の話も「そこ迄そうだ」と、こうなる訳ですね。それで殆どの方はもうね、TPPなんかこれは駄目だ、それから当然、安倍総理なんかもそうですけど、「そもそも西田君の言うのもその通りだけれども、そもそも今の民主党政権に交渉出来る能力無いじゃないか」
だからこれは初めから全然駄目だろうと、そういうこともあって、みんなが「よし、反対だ!!」って事になった。殆どそうなった。

小泉君orz

その時にたった一人手を上げて、「やっぱりTPPに賛成しなきゃならない」と言った人がいるんですね。これが小泉進次郎君なんですね。困っちゃってね、僕もね。「進次郎君、君は俺の話を聞いてなかったのか!?」と言ったんですが「いや、聞いてました」。隣の部屋に呼んでね、言ったんですが、「聞いてました。聞いてたんですが、先生言われた通りです。経済的にも軍事面でもね、含めて、聞いていると確かにそうかなと私も思います。しかしそれでも私はやっぱりTPPはやるべきだ」
「何でやるべきなんや?」と言ったら要はですね、「今日本は経済悪いです、景気無茶苦茶悪いですよ。我々の同級生も皆失業者多いです。だからこの厳しい状況、この困難を乗り越えてこそ、改革してこそ良くなるんだ」と、オヤジさんみたいな事言い出しましてね。それで彼は賛成だと言っているんですけどね。一寸残念なんですが。またしっかり勉強して貰えるようにやろうと思ってるんですが。

何故こうなった?

本当の話どう考えてもですね、普通の人はみんな、ここまで聞くとTPPに入る理由は無いんです。寧ろ入っては駄目なんです。もっと言えば今一番良いチャンスなんです。このサファリパークから出て行く。自分の足で歩いていくという一番大きなチャンスになっているんですよね。だからここをしっかりやらなきゃならないんですけれども、先程言った様に、民主党政権・野田さん達は初めからそういう歴史認識が無いんです。見えてないんです。サファリパークに入っているという檻も見えてなければ、世界がどうなっているのかも見えてない。これが本当に困ったものなんです。何で見えてないのかなといえば一つは、彼ら自身、目が悪い。というよりも頭が悪いというかね。結局そういう事になっちゃうんですけども。頭が悪いとか目が悪いとかいうよりもそうじゃないんですね。寧ろね、違う事をずっと教え込まれ続けられてきたんですよ、これは。

民主党政権の特徴は何かと言いますとね、基本的に勉強出来る人達が沢山居るんですよ。私達なんかよりよっぽど頭が良い、学歴の素晴らしい、肩書きのある方が沢山おられますよ、これね。彼らの、良い学校に行けてる一番の基は何かと言えば勉強して、問題解いて、試験に受かって、上がってくるんですよ。問題は誰が作るかというと先生が作ったやつ。その問題というのはずっと傾向があるんですね。だから勉強したら問題解けるんです。ところが今実際に、現実に起こっている問題はそうじゃないんですよ。問題が何かという事を考えるのが問題なんですよ。要するにサファリパークの中で起こっている事をどう処理しましょうかといえば、「日米基軸でやりましょう」と、こう答えればいいんですよ。そういう仕組みの中を勉強したらなんぼでもサファリパークの中では出世できるんです。

ところが今日本で起きているのは、サファリパークに居る事自体が問題で、サファリパーク自体がもう腐ってきているんだと。それを出るか出えへんかと。というか出ないという選択は無いんですよ、初めから。その事が彼らには分かって無い。何で分からないか。教えてもらわなかったから。これね、ここが一番大事なんですよ。

私はね、何で彼らみたいに基本的に頭の良い人、それは民主党だけじゃないですよ、もっと言えば官僚ですよ。国の官僚の方というのは皆、東大法学部卒業した方ばっかりですよね。一番偏差値の高い人ばっかりですよ。何で彼らがそういう事が見えなくなってきたのか。正に官僚がその典型ですけれども、官僚というのは枠の中でどうやっていくかという話ですよ。枠組を決めるのは政治なんですよ。決めた後の、実務の仕事をするのが官僚なんです。その実務の中の仕組みは、全体の仕組み中で試験解いていったら全部出来るんです。ところが枠組はどうするかっていうのは、そういう話は全然違うんですね。何でその枠組の話をこの賢い東大を卒業したりしてる官僚や民主党の皆さん方が分からないか。これは正に、要するに考える事をやってこなかったからです。

見えないだけじゃなくてね、見えない事・一寸した事を「あれ、おかしいな」という事を自分で何でかなと考える。そして次、自分の納得出来る迄、腹に落ちる迄考えていく。そういう事をすれば誰でも分かるんです。その一番の見本が私ですよ、本当の話。別に何も賢い訳でも何でもない。私より頭の良い方はごまんとおられる訳ですよ。ただ、何で私がこういう事を言っているかというと、素朴な疑問から来ている訳ですよ、素朴な疑問。これ何かというと戦後体制に対する素朴な疑問があったんです。それは何かと言いますとこういう事なんですよ。

「三丁目の夕日」の頃のお話

私は昭和33年生まれです。そうすると戦争を勿論知らない、戦後の貧しさも段々豊かになってくる時に生まれてる訳ですね。そういう時代に生まれているんですけれども、戦争が米国とあったという事は、子供心に、物心ついたときから知っているんですね。幸いと言いましょうか、私の家族の中で戦争に行ったのは居ない。年代的に一寸ずれてましたので居ない、亡くなった人も居ない。ですが近所とか知り合いの方で戦争に行かれた方の話を聞いていますよね。そうすると、その当時我々が子供の頃ですよ、TVなんかを見ていましたら、米国のスーパーマンからね、色んなTVドラマ、西部劇から…ありますよね。米国というのは我々にとって正に憧れの対象だった訳ですよ。「米国というのはごっつい凄い国やな」と、そういう風に子供心に思ってますよね。しかも日本と一番仲の良いお兄さん・お父さんの様な国だというのを、誰から教わる事も無しにそういう印象を子供心に持ってる訳ですね。

ところがもう片っ方で先程言いました様に戦争があったと。米国と日本は戦争したと。負けたという事も勿論知ってますね。そういう話を聞いた時にね、素朴な、本当に素朴な疑問として、「何で米国と戦争したんや」と思いますよ。子供でも、地球儀見てみたら日本ってこんなちびっこいもんじゃないですか。米国は地球儀の裏側であんなに大きい国。それから力も、経済力も技術も日本を遙かに凌駕している。そういう国と何で戦争すんのや。あり得ない。そう思いますよね。私も子供心にそう思った訳ですよ。だから「大人ってアホやなぁ」とこういう風に思った訳ですよね。しかし大人ってアホやなあと思うんだけれども、しかしやったから何か理由があるんだろうと、そこを思った訳ですよ。

それを実はずっと感じてまして。小さい時もそういう話を、小学校の時に自分の親に、母親に聞いた事があるんですね。「お母さん。何で日本は米国と戦争したんやろ?」こういう訳ですね。そうするとうちの母親は昭和10年生まれなんですね。そうすると、「私も小学校の時ね、鬼畜米英とか言われて米国が悪いと教わったけども、その後あれ全部間違ってましたと墨引け(=塗りつぶせと)言われた。だから本当の所は分からへん。あんた、先生に一遍聞いてきてみ」と、こういう話がありましてね。

それで私の小学校一年生の時の先生はね、戦争に行かれた兵隊さんだった先生なんですよ。中々立派な骨のある先生でしてね。そこに…、連絡帳って有りますね、昔、連絡帳に書いたんです。「先生、何で日本は米国と戦争したんでしょうか?」と書いたら、その先生が書いた事が振るって(=奇抜である。意表をついている)ましてね。「西田君、それは君が大人になってから考えなさい」と書いてある。本当ですよ。これが本当にずっと残ってるんです、私。

目覚めの時来たる

子供の時はね、肩透かしにあった様な感じだったんですけれども、それが何処かずっと残ってましてね、いつも「何でなのかな」というのを考えてましたよ。それをずっと考え感じていた。それをずっとなって、偶々31歳の時にですね、親父が府会議員をやっていましてね、参議院に出る事になりまして、私自身は税理士を開業していましたからね、そういう所に行くつもりも全く無かったんですけれども、偶々親父の後出る予定の方が、家庭の事情で出られなくなってしまってずっと補欠選挙、穴が開いてしまう訳ですね、候補者が亡くなって。それで急遽私が出る事になったんですが、そういう事で本来、政治に対して野心も志も何も持った事が無いんですけども。

ただ、その中に入ってきて色々、京都の場合はですね、共産党の府会議員の方も沢山おられますから彼らといろいろ論争する訳ですね。そうすると彼らが例えば福祉政策でも色んな事を言ってきますね。あれもせい、これもせいとなってくる。そうするとどう考えてもこれ、そんな事は家族でやる事じゃないか、家庭でやる事やないか、というものが有りますよね。だから「おかしい!」と、こう言う訳ですよ。ところがね、彼らは「君、西田君。何言ってるんだ。日本国憲法を読みなさい。どう書いてあるんだ。最低限度の平和で文化的な生活を送る権利を有してるんだよ。それをやるのが日本の政府の責任なんだよ。君はもっと憲法から勉強しなさい」とこうなる訳ですね。そうすると例えば、九条がおかしいなとかね、何となく思っているんですけれども、よくよく考えたら憲法の通りやっていくと共産党の言う通りになるんです。いや、これは本当の話。共産党の言う通りになっていきましてね。「おかしいな。これは何でかな」と思ったら、よく考えたら共産党が正しいんじゃなくて、この憲法そのものがおかしい。

憲法そのものが、何でだったんかという事も含めてね、戦後のこの欺瞞が見えてくる。それから、そこから戻っていくと何で日本が戦争をすることになったのかというのが、だんだんこう見えてくる訳ですね。

だから一寸時間掛かりました。小学校1年生の6歳の時から30なんぼ迄ね、20何年掛かるんですけれどもね。しかしそういう疑問、素朴な疑問があって考えていけば誰でも分かる話なんです。ところがこういう事は学校の試験にも何も無いんです。役人になるのにはもっと要らん話ですよ。そんな事考えちゃいかんのですから。この枠の中で仕事しなあかんのやから。

つまり戦後の体制っていのうはね、ものを考えさせない。馬鹿を作る。それを増幅させる仕組みなんですよ。

だからこの事に疑問を持った人間は、その中で出世する事も何も要りません。出世しなくとも良いんです、そんな事は、大体。私も出世が希望でやってる訳でも何でも無いんで。要するに、ものをしっかり考えてみたら見えない檻が、今迄見えてなかったものがみんな見えてくる訳ですよ。そしたら我々どうすべきかって事が分かってくる。

戦後のタブーを取っ払え!!

正に、冒頭の話に戻りますが、戦後のですね、民主党がやってきた事というのは、正にそういう教育、そういう価値観。これ戦後の自民党政治ですからね。その自民党の中でやってきた価値観、それをしっかり真面目に学ぶと民主党になっちゃうんですよ、これは。それをおかしいなと疑問を持ってた人間は我々の様になる。これだけの話なんです。これは日教組も勿論問題有りますがね、日教組というだけじゃなくて日本全体がそういうものを作ってきてる訳です。その一番の大玉が実は自民党だった訳ですね。そこで私が冒頭から言ってます様にね、この自民党、それ即ち戦後の日本人が自民党に投票してる訳ですから。

つまり何かと言えば、元々サファリパークに入れられた事を知ってる人が殆どですから、戦後の社会っていうのは。しかし今、食うや食わずだと。命もあるかどうかとなってきたら先ずは出鱈目でも言うこと聞いておこうやないか、そこから来た訳ですね。そして自民党も自主憲法を作るとか何とか言っていたんだけれども、その前に兎に角、この戦後の枠組の中で暮らしている方が結局得になってきた。楽になってきた。現実問題、豊かになって来た。またもう一つは東西冷戦っていう、当時は物凄く大きな枠組の対立がありましたから、本当にまともに自分でやっていこうと思うと、それは中々大変な負担もあったと思います。

だから一概に私は、私達の先輩をですね、断罪するという事は―― 致す資格もなければ ――しませんけれども、そういう事情があったんだけれども、今は、そういう事情がさっきから言っている様に、どんどん変わってきている訳ですよ。このサファリパークの仕組み自体がもう駄目だという事がはっきり出てきている訳です。あとは我々がまず、このサファリパークに入っているという事を自覚する事なんですよ。民主党には先程言った様に、見えない檻が見えてない、本当に。ところがおかしいなと、この社会の何がおかしいなという事を疑問を持った人には必ず見えてくるんですよ、この枠が。そうするといま自分達が居る立場が何かというのが分かる。そうすると、あとはどんどん広げていく事によって当然の事ながら、その枠組から抜け出す事が出来るんです。

ですから、私達がこれからしなきゃならないっていうのは、こういった経緯をですね、国民がみんな共有する。当たり前だと。戦後のタブーを全部取っ払っていく。これを一つ一つやっていく事が何よりも大事だと今日はその事を皆さん方にお話をさせて頂きまして、私の講演を終わらせて頂きたいと思います。ご静聴頂きまして有難う御座いました。

※講演後の質問にもありましたが西田さんが歌う「里の秋」も素晴らしいです。YouTubeで探して是非聞いてみて下さい。

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