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4.4西田昌司さん「小川、鹿野、筒井、そして野田!民主党は出鱈目だ!!」

2012.4.4参議院予算委員会、西田昌司さんの質疑を文字起こししました。今回も神動画です。但し、石井一の余計な一言で……。

阿比留さんのブログによると、野田は西田さんの質問について周囲に「ムカつく」と漏らしているとのこと。いやいや、多くの国民が民主党にもっとムカついているんだよ!!
そして西田さんに指摘されたこれらの問題を「少しもおかしいと思わない」民主党って本当にどうかしてると思います。吐きそうになります。そんな彼らをカメラさんがちゃんと捉えてくれました。GJです。

※コメントが不要な方はこちらを。西田さんのチャンネルです。
西田昌司「参議院予算委員会 質問 2012.4.4」

※以下の議事録も是非ご覧下さい。

以下、議事録全文と最後に関連記事を纏めておきました。


西田昌司議員

自民党の西田昌司で御座います。それでは早速質問に入らせて頂きます。

まずですね、小川法務大臣の問題なんです。

この問題は随分、この参議院の予算委員会でも衆議院でも質問されてますが、問題は、自分の依頼者から常識外れの巨額の着手金報酬、弁護士報酬を請求して、しかも請求するだけじゃなくて、その依頼者の方に差押えの強制執行の手続きをすると、常識では考えられない事をしているんですね。ですからこれが、その目的が競売との強制執行妨害ではないか、また弁護士の倫理違反ではないかという事が言われてまいりました。

今日はその事についてもう少し突っ込んで質問します。

まず事実関係をお伺いしますが、小川大臣。あなたの関与先、その依頼を受けたF社(ファーイースト・キャピタルマネジメント)との間では、いつ受任をされたのか。そして一審と控訴審、それぞれ着手金を貰ったという事ですけれども幾らだったのかお答え下さい。

小川法務大臣

まず、強制執行妨害とか倫理違反とか、そういう事は全く無い事をですね、言葉だけはそういう様な指摘されて、あたかもそういう事が有る様に、国民の皆さんに誤解される様な発言をされるという事については、私は抗議申し上げます。

それからご指摘頂きました件は、既に述べてあるところですが、平成20年の春頃に一審を受任して、平成22年の春に一審が終わって、控訴審の受任だったというふうに思っております。

一審の金額は、一審の受任時は弁護士報酬規定による、という事を約束しまして、金額は確定しておりません。これは仕事の量がまだ決まってないからで御座います。

これが確定しましたのは、私の仕事の量が確定した段階ですから、平成22年というふうに思います。控訴審はその段階で4000万円と。これは弁護士報酬規定に当てはめてその金額が出ますので、その様に出しました。

西田昌司議員

小川大臣、もう一寸簡潔に言って頂きたいんですがね、この前からの答弁によると、一審では4800万円請求されているんですよね。ただ一審の時は金額決まってなかったと仰ったけれども、そもそも弁護士の成功報酬じゃなくて着手金ですから。着手金の金額が決まらないということ事態あり得ないんです。しかしその事は指摘に留めておきましょう。

いずれに致しましても、要するに小川大臣が計8800万円請求されているんですけれども、1500万だけ貰って、あと7300万については貰ってないと。その事でその債権があるという事を、その相手のF社に未払い金7300万円があると。それを平成22年3月23日限りで一括支払う様にという事を、また未払いが支払わなければ強制執行すると、そういう事を記した公正証書を、これも平成22年3月18日、つまり5日後に強制執行しますよという様な、こういう公正証書を出されたんですけども間違いないですね。

小川法務大臣

まずその金額が高い高いと、確かに高い金額でありますが、これは事件そのものが大変に大型の案件で御座います。例えばこの賃貸借契約の一か月の賃料・管理費が2300万円で御座います。そうした大型案件であれば当然それに比例して報酬の金額も高くなる訳で御座います。

それから公正証書の事を聞かれましたが、これは前の世耕委員からも指摘がありましたけれども、それに先行する差押えがありました。一般債権の差押えで御座います。私の債権も一般債権で御座いますから、先行する差押えに対抗する為には、私も差押えする必要があるという事で御座います。

西田昌司議員

まあ、事実を認められたんです。要するに7300万が少なくとも22年度に未収で金額確定して債権としてあるという事を今、大臣認められたんです。

そうすると当然のことながら、この時点で所得税の収入金額として申告をしなければならないんですが、7300万円の申告されてますか

小川法務大臣

この税の申告は年単位で御座います。その平成22年の秋にはこのF社が破綻申立をされて破産が決定になりました。その段階で破産が…、破産決定になりました。破産決定って……、破産しました、要するに……

野次「・・・・・」

いやいや、手続きじゃなくて破産になりました。破産決定が出たんです。

野次「・・・・・」

失礼しました、破産決定が出ました。ですから22年中にそれが未回収で確定したという事で御座います。

西田昌司議員

一寸今ね、破産の手続き中じゃないですか。今破産の手続き中で、まだ最後決まってないんじゃないですか。

野次「そうそう、ちょっとおかしいんじゃないか」
小川法務大臣

一般的には破産決定がされれば、そこで回収不能というふうに扱われます。

西田昌司議員

そんな事はなってませんよ。事務方に聞きますがね、要するに破産の開始決定は債権が放棄になったという確定じゃないんです。普通は破産の開始手続きになった時には、50%だけを貸倒引当金として損金に、必要経費に算入する事が出来るんですよ。

まずこの事を事務方に端的に聞きたい。事業の遂行上生じた売掛金について、その債務者について破産手続きの開始申立がされてる場合、債権者が売掛金に対して引当金を繰り入れる金額は幾らか。それから手続きはどうなっているか。端的に答えて下さい。

政府参考人:国税庁次長・岡本榮一氏

お答え申し上げます。お尋ねの件につきまして一般論として申し上げれば、事業の遂行上生じた売掛金の債務者について、破産手続き開始の申立がされた場合、債権者に於いては一定の要件に該当する部分の金額を除くその売掛金の額の50%に達するまでの金額を、その年分の事業所得等の金額の計算上、貸倒引当金繰入額として必要経費に算入する事が出来ます。

又手続きについてで御座いますが、確定申告書に貸倒引当金勘定に繰り入れた金額の必要経費への算入に関する明細の記載をする事となります。いずれに致しましても、国税当局と致しましては、個々の事実関係に基づき、法令に照らし適性に取り扱う事となります。

西田昌司議員

聞いて頂いた通り、要するに破産開始手続きでは50%しか貸倒引当金に入れられないんです。そして更にその手続きをする為には、自ら申告書に「貸倒引当金こんだけ入れました」という形で申告要件なんですよ。

ところが小川大臣、あなたはこの衆議院の委員会でも報告がありましたけれども、自分は勝手に全額回収不能だと言って、全部収入金額に入れてないんですよ。そんな手続きは税法上認められていないんですよ。あなたのやった事は完全に脱税行為じゃないですか。どうなんですか。

小川法務大臣

貸倒引当金の議論では無くて、その年の収入所得に計上するかどうかで御座いますが、その事業の慣習や特約その他諸々の条件を踏まえて判断する問題で御座いますので、委員の一方的な議論で指摘されては困ります。

西田昌司議員

全然これ出鱈目ですよ。

一太「おかしい、おかしい」

要するに…じゃあもう一度聞きますが、大臣は債権回収を目的として破産の…、要するに向こうが強制執行をしてくるから、強制執行の手続きをしたんでしょ。だから債権回収を目的とする為で、しかも今、この債権を放棄もされてませんよね。そうじゃないんですか。

小川法務大臣

強制執行を行ったのは3月で御座います。破産になったのは9月で御座います。

西田昌司議員

だから、今、事務方からあった様に、破産の開始申立手続き中では、損金算入は50%しか出来ないんですよ。何を言ってるんですか、あなたは。今、破産確定したんですか、どうなんですか、手続き中でしょう。もう一度答えて下さい。

小川法務大臣

委員は破産手続きに於ける引当金ですか、その事について一般論で仰られている訳ですけれども、私はもっとそれ以前の、そもそもこの実収入ではない売掛部分について、これをその年分の収入所得で計上するかどうか、これについては慣習や特約等によって判定するものだという事で述べている訳で、議論が噛み合っておりません。

西田昌司議員

そんな規定はありませんよ。事務方に聞きましょう。大臣が言った様な規定有るんですか。

野次「・・・・・」
西田議員「慣習や特約でそんなの規定してないよ」
政府参考人:国税庁次長・岡本榮一氏

お答え申し上げます。一般論として申し上げれば、人的役務の提供による収入金額については、その人的役務の提携を完了した日に、事業所得の総収入金額に算入する事となります。

弁護士報酬につきましては、着手金等の支払いが慣習として定着しておりますが、これらの着手金等につきましては事件等の結果や実際の入金に拘わらず、特約又は慣習により、その収入すべき事由が生じた日の属する年分の事業所得の計算上、総収入金額に算入する事となります。

いずれに致しましても、国税当局と致しましては、個々の事実関係に基づき、法令に照らし適性に取り扱う事となります。

西田昌司議員

今言った様に、あなたが言ってる様なそんな規定は何処にも無いんですよ。税法上おかしいんですよ。

だから私が言いたいのは、完全な脱税行為なんです。もし脱税行為じゃないというなら、そもそもこの債権、大臣の言ってるお話によりますと、自分が差押えして未収金だと言って、平成22年3月18日にわざわざ公正証書をまいて、その後その年の収入が初めから見込めないんだと、こんな出鱈目ありますか。

じゃあ大臣の話で言ったら、そもそもその債権自体が架空債権を計上した、その為の公正証書をまいたという、正に弁護士法違反じゃないですか。

あなたのやっている事はどちらにしても脱法行為なんですよ。

こういうとんでも無い、事務方に言っても今言った様な通りの事ですよ。こんな大臣を任命した総理、あなたの責任なんです。この問題について少なくとも内閣として調査するという事を約束して下さい。

石井一委員長

あのー、あのー、もう一度もう一度、あのー、小川敏夫君の弁明を聞きます。どうぞ。

簡潔にお願いします。

小川法務大臣

ですから事務方の説明でも、特約及び慣習という事が御座いました。そうした個々の契約内容によって変わってくる訳で御座います。

野田首相

小川大臣は法務行政をしっかりと職務遂行にあたって頂いていると思います。小川大臣個人の問題については、ご質疑を通じて、御本人がきちっと説明をされていくものと思います。

西田昌司議員

これだけ言っても分かって無いんです、あなたは。とんでも無いあなたのその姿勢がとんでも無い大臣を産んでくるんですよ。

ついでにもう一つ言っておきますがね、この前からずっと聞いてましたら、小川大臣はしかも、白色申告なんですよ。普通ですね(笑)、私も聞いて驚きましたけど、弁護士30年近くされて白色申告されてる方って私は聞いた事無いですよ。別に白色申告しても違反じゃないですよ。

しかし普通は確定申告、きちっと適正手続きをしようと思ったら青色申告するんですよ。安住大臣そうでしょう。そういうふうに財務省も国税庁もお願いしてるんですよ。それもやっていない。そして自分の判断で勝手に、貸倒引当金出来るのは5割しかできないのに勝手に全額、申告もせずに全部収入から除外してるんですよ。そんな手続きは税法上何処にも書いてない。

そのことだけあなたに言っておきます。

次の議論に入りますから。

一太「調査しろと言ったんだよ」

そして調査を、総理、要求しておきます。

それで私は、この問題は、小川大臣は罷免すべきだと思いますが、今全然問題意識を持っておられないだけれども小川大臣だけじゃないんですよ、あなたの内閣の問題は。

これは前回19日にやりましたけれども、『農林水産物等中国輸出促進協議会』の問題について鹿野大臣に聞きます。

これは掻い摘んで言いますと、平成22年12月に筒井副大臣が中農集団という中国の企業との間で結んだ覚書が基となって、日本の農産品を中国へ輸出する為に、この財団法人を作られたんです。それを7月(平成23年7月11日)に作られた。

そこまでは良いんですが、その経緯なんですよ。そもそもこのプランを持ち込んだのは誰かというのを、質疑の中で明らかになったのは、この代表をやっておられる田中公男さんだと。

この田中公男さんが今構えておられる財団の事務所というのが、鹿野大臣が代表選に立候補した時の事務所と同じ事務所で、しかもこの事務所を紹介したのも田中さんであるという事が、筒井副大臣からの発言で明らかになっております。

そしてこの田中さんという方。どういう方かというと『薬ヒグチ』のヒグチ産業の社長をしておられて、今、民主党の衆議院議員ですが樋口俊一衆議院議員の元公設秘書です。この方がこのプランを提案した後、「いい話だ」ということで、公設秘書の身分のまま、そのまま農水省顧問という事で鹿野大臣が任命されたんです。

そしてその後、顧問として日中間を行き来してこの協議会を作って、その後この顧問を退任して輸出ビジネスに????(※専念の意?聞き取れず)されている。

ここまで間違いないですね。

鹿野農水大臣

はい。その通りです。

西田昌司議員

それでですね。問題はここから先なんですが、私はこの協議会自身が初めはそういう目的で作られたんですが、実際には全く機能してないんじゃないかということを訴えてきたんです。

そしてその実態がどうなっているのかという事で、筒井副大臣に聞いたんです。要するに私がその時調べたところでは、電話を掛けても誰も出てこられないし、そんな所に田中さんという方は居ない、だからどうなってんだと言ったら、「そんな筈はない。ちゃんと事務所を持って、ちゃんとやってますよ」というふうに筒井副大臣が言って調査すると言われました。どうなりました?

筒井農水副大臣

調査を致しました。えーー、質問者が…、先生が掛けた電話は当初の電話で、当初は他の…、ビルの中の電話の…独自の物が用意出来なかったので、他の電話と兼用の電話を使っていた。しかしその後新しく、独自の電話を入れた。独自の電話を入れた後もその古い電話に掛けられた様で御座います。

だから新しい電話、独自の電話に掛けられれば当然、促進協議会の職員が出た事になったと思います。

西田昌司議員

またね、出鱈目を言ってたら駄目なんです。資料を渡しましたから見て下さい。これは先日4月2日午前中に、私の秘書がもう一度この協議会に電話しました。男性の方が出られて、「農林水産物輸出協議会の田中代表いらっしゃいますか?」と言ったら、「その様な方はおられません」と。

おられるんですよ。

「そこは推進協議会じゃないんですか?」、「いいえ、違いますよ」という事だったんです。

そこで私はビックリしましてね。じゃあその協議会にもう一遍行ってきなさいと、午後から私の秘書が協議会の事務所に行ったんですよ。事務所に行ってどうなったか。

インターフォンを押して待たされて、それから2分位して漸く出てこられたと。そこでこちらの名前を言って、田中さんおられますかと言ったら、「田中さんはこちらにはおりません。打ち合わせの時には来る事がありますが…」

どこにいらっしゃるんですかと聞けば「樋口事務所におります」と言うんです。「えっ?」と。

野次「え???」

「樋口事務所、それは衆議院の、第二会館の樋口事務所ですか」と言えば、「そうです。いつもはそちらにおられます」と言っている。どうなってるんですか。これはまさに樋口事務所で仕事してるんですよ。協議会なんて全く出鱈目じゃないですか。

筒井農水副大臣

紀尾井町ビルの7階を今、『重粒子線がん治療推進協議会』というところと、この『中国輸出促進協議会』とが部屋を別々にして使っている様で御座います。但し会議室は共有で御座いますが、その先程言った当初の電話も『がん治療推進協議会』の電話と最初兼ねていたのに又掛けられたんだと思います。

西田議員「行ったんだと言ってるでしょ」

今、電話の事をまず言ったんです。それから行った際に、それも確認して貰ったんですが『がん治療推進協議会』の職員が、事情を良く知らない職員が出て対応された様で御座います。だから……

野次「おかしいよ」
西田議員「何を言ってるんだ」

全然おかしくないですよ。はぁ…。

西田昌司議員

まぁね、これだけ厚顔無恥ってのも中々居ませんね。要するに、勘違いされたも糞も、現場に行って――そこに一緒に事務所やってると副大臣仰ったんですよ。――だから現場に行ったら、「田中さんはおられません。元々普段は樋口事務所です。こっちには会合の時しか来ません」と言ってるんですよ。何が勘違いですか。

そのものズバリ言っててね。そしてもっと言っておきましょう。

はっきり言いまして今も田中さんは樋口議員の私設秘書登録されているんですよ。そして実際にその記章を付けて(議員)会館出入りして……というより樋口事務所に居るのは田中さんだけじゃないですか。

はっきり言って樋口衆議院議員は殆ど見た事ないと言ってますよ、みんな。じゃあ何処に行ってるのか…。分かりません。ただ、田中さんがそこに、ずっと居てるんですよ。そしてはっきり言いまして、記者会見するのは何処でやってると思います!?全部樋口事務所ですよ。記者連中みんな知ってるんですよ実態は、これは正に樋口事務所でやってる。もっと言えばあなた方。鹿野大臣、そして筒井副大臣。あなた方が田中さんと連んで私的なビジネスをやっていたという事じゃないですか。何を言ってんですか。

筒井農水副大臣

そういう根拠の無いこと言わないで下さい。

西田議員「本当じゃないか!!」

今、実際にこの前、少量ですが中国展示館用の品物を北京に送った。そして今第2陣、もっと大量になりますがそれを送る準備をしている。その準備をしているのは促進協議会。促進協議会に於いてやっている。促進協議会の職員は、今、常時ほぼ居るのは2人だそうで御座います。そして……ちゃんとそこに行ってないんですよ。

西田議員「そこに行ってると言ってるじゃないか」

そして…、更に二人、事務局次長というのが居ますが、その人達は殆ど品物集めに飛び回っていて、半分位は促進協議会の事務所に居るというふうに聞いています。

それからもう一つ、もう一つ。田中さんが、田中という人が促進協議会の代表理事で御座いますが、同時に薬品の方の仕事もやっているそうで御座いまして、その関係で、衆議院議員の樋口さんの方から、是非私設秘書としての立場はそのまま続けて欲しいという事を依頼されて、それも無報酬で私設秘書を続けておられる様で御座います。

だから結局、促進協議会の仕事と、樋口事務所から頼まれる薬品関係の仕事と両方をやっている、これは民間に於いて何の問題もない事だと思います。

西田昌司議員

あなた方、何言ってるんですか。盗っ人猛々しいとはこの事なんですよ。

そもそも前に私が質問した時に言った答弁とは全然違うんですよ。

一太「そうだ、全然違うよ」

そして「田中さんはこのビジネスを一所懸命やっています。退任されてこの代表でやっている」と仰った。ところが現実には樋口衆議院議員の秘書――今、副大臣も認められましたよ。――そして何処でその職務をやっているかと言えば樋口事務所ですよ。これは何人もの証人がいるし、こんな状況で…、今、筒井大臣はそんな開き直りされてるが、鹿野大臣、これはとんでもない話じゃないですか。あなたも関与してるんですか? 鹿野大臣に聞いてるんです。

鹿野農水大臣

今、筒井副大臣からお話しました様に、いわゆる事務所は他の団体とフロアを2つにしてやっている。そこに副大臣のお話の通りに常時人もおりますよと。そしてまた今後促進する上に於いて、いろいろ田中氏が飛び回っていると、こういうふうな事であるということも承知しておりますので何もおかしいというふうに私共は認識を持ってる訳では御座いません。

西田昌司議員

いやー、本当にねぇ…。まあ、どう考えても(苦笑)出鱈目やっているんですが、じゃあもう一つ聞きますがね。

この前送ったと仰ってるけど、送られても問題は、何の為に送るかと言えば展示販売でしょ。送って展示販売されているんですか。

筒井農水副大臣

展示館は5000平米の広さで御座いまして、その第1陣として送ったんです。第2陣が送られた後にその展示館は開設する、こういう予定です。

西田昌司議員

だから今言った様にやってればいいんですよ。やってないどころじゃなくて、これ実は大きな問題を引き起こしてるんです。何かというとこういった事で、筒井副大臣は事業が全然まともに上がってないんだけれども、3月1日の記者会見で、「米の燻蒸無しで輸出が可能になった。粉ミルクや口蹄疫以来、中国は輸入禁止になってたんですけど、これも可能になった」と、こういう事を記者会見で言われたんですよ。

農林水産省/筒井農林水産副大臣記者会見概要

そのうち、特にコメは、これは、くん蒸がなしのものでございます。くん蒸がなければ、輸出が出来なかったものでございますが、これが可能になりました。粉ミルクは口蹄疫以来、全く、輸入禁止物の扱いでございましたが、それも可能になりました。日本側の税関当局、検疫、輸出植物、動物防疫を通って、北京の税関、それから検疫当局の許可ももらって、今、農発食品の倉庫に納入されたところでございます。

この事を受けて「こんなのは聞いてないよ」と中国側が、つまり燻蒸無しで輸入なんて事は向こうは認めてない。

ところがこういう発表をしたから、とんでも無いと言って、実は中国の日本大使館を通じて抗議が来た。それを受けて外務省に公電が来てるんですよ。外務大臣、その公電が来てるでしょ。

玄葉外務大臣

議員ご指摘のものと思われる公電を在中国大使館から受領しております。

西田昌司議員

私自身もその公電持ってます、ここに。ところがそのことを事前に外務省に確認しまして、「この公電は本物ですね」、「そうです」と、内容を見て貰いました。全部そうなんです。だからその内容をちゃんと資料としてくれと言った訳です。そしたら公電の形式というものが有りますから、いろいろセキュリティの問題とかありますから出来ない、これは良いんですよ。

しかし、内容はそのまま答弁しますと、あなた(玄葉)仰ったという話なんです。じゃあ中身は。中身は別の形にあって、資料請求したんです。ところがなんぼ待っても…、今日の先程漸く私のところに来まして、「出来ない」と。「理由は?」といっても言わない。何で出さないんですか。

まさにこの資料をここに出しておけば皆さん方にすぐ分かるんですよ。あなた審議妨害してるじゃないか。何で出さないんですか。

玄葉外務大臣

あの、委員が今仰いました様に、公電そのものは出せないので、その概要については仰った通り(西田議員が)持っておられる訳ですから、ご紹介をしたいと思います。

一つは3月13日、国家質検総局(※)より在中国大使館に対し日本産米の中国への輸出に対し、米を燻蒸無しで輸出できるようになったとの農水副大臣の会見に関し事実関係の照会があった。

これが最初ですね。

二つ目。3月14日、国家質検総局より在中国大使館に対し、米、粉ミルク、日本酒が輸出されたとの報道があるが質検総局は何ら知らせも受けていないので事実関係を説明して欲しい旨照会があった。

もう一つ、3月15日、国家質検総局より在中国大使館に対し、同様に農水副大臣が日本産米の燻蒸が必要無いと発言した理由、及び事実関係について照会があった。

こういう概要で御座います。

※国家質量監督検験検疫総局(国家質検総局)

中華人民共和国の国務院の直属機関であり、中国で販売または輸出入される商品の品質や安全性を検査し、認証する機関。また、輸出入される動植物の検疫も行っている。なお、中国語での「質量」は、「品質」を意味する。国家質検総局は、中国国内31省に出入国検査検疫局と品質技術監督局を設置している。

西田昌司議員

だから、今言った様な事をペーパーにしてその内容を我々委員会の方に提出して下さい。これを委員長に要求します。

石井一委員長

それは要求致しましょう。西田君。

西田昌司議員

それで、今外務大臣からお話があった様に、正に中国政府側から、混乱してこういう電報が来てるんですよ。あなた方がやった事が全く出鱈目だという事じゃないですか。大臣、大臣、どうなってるんですか。

鹿野農水大臣

今、外務大臣からもお話があります通りに、いわゆる中国の輸出促進協議会から第1便として中国に輸出した米等に関する、筒井副大臣等の会見等について、中国の質検総局から問い合わせがあったと。

これに対しまして政府部内で回答を作成しました。そして3月26日に外務省から北京在京日本大使館に対して、今回の通関は在京大使館より北京税関及び北京検疫と協議をし、了解を得た旨の所管を得ている等の事実関係を伝えたところで御座います。

それを在京日本大使館にて、中国に訳し3月30日に質検総局に郵送すると共にFAXで送付したと、こういう事で御座います。

西田昌司議員

この勝手な例外規定を勝手にやって混乱させておいて、とりあえず言い訳を送ったんですよ。しかし向こうが、質検総局、つまり中国側の当局、それは了解してるんですか。

西田議員「大臣に聞いてるんですよ」
筒井農水副大臣

当然のことながら北京で検疫を受けている訳です。北京検疫当局、それから通関、関税当局、そこで了解をして搬入をした訳です。

西田議員「質検総局の事を言ってるんじゃないか」

だからこちらの方としては、物を運んだ場合には北京検疫当局の検査を受ける訳です。それはきちんと受けているという訳です。

西田昌司議員

あなたね、聞かれてもいない質問に頓珍漢な事を答えて、何言ってるんですか。要するに私が言ってるのは、質検総局から抗議が来たんですよ、外務省に。そして質検総局にあなた方はとりあえずFAXを送ったって言ってるけど、了解してるんですか。

(筒井が)言ってるのは在北京で、燻蒸をやってやったと、税関の話をしてるだけなんですよ。そんな話じゃないんです。

これは要するに国と国との間では、きちんとそういう取り決めになってるんですよ。それをあなた方が曲げてやってるから、今混乱してるんですよ。だから質検総局から返事が来て了解したことになってるんですか、大臣。

鹿野農水大臣

あの、質検総局の方からそういう問い合わせがあったという事で御座いますので、私共としては私が今ご報告を申し上げます通りに、北京検疫等々に於いてきちっと通関したものであるという様な事で、お返事をさせて頂いているところで御座います。

西田昌司議員

今言われた様に、質検総局から返事無い。つまり外交でも正規のルートじゃなくて勝手に民間と手前勝手な事をやって、出鱈目やってるんですよ。だから公電が来て抗議が大使館に来たんです。この仕組みね、全てあなた方が作った…混乱してるんですが…。

じゃあね、元々を言いますけれどね、これは元々出来もしない、中国に対して燻蒸せずとも出来ますよとかね、有利な条件でビジネスが出来るという事を、散々皆さん方が言って、そのビジネスを立ち上げようとした。

ところが地震が起きたので、中国側が要するに「日本製品は一寸輸入するの待ってくれ」という話なんですね。そうなのに、そこでもう一度留まるべきだったのに、人様からお金集めてやったもんだから止められない。それで無理矢理、兎に角サンプル品だけ送った。しかし当局の質検総局は「そんなこと聞いてないよ」という大混乱になってるんですよ。これがこの実態じゃないですか。そしてもっと言えば、この問題は、鹿野大臣。あなたも非常に深く関わってますね。

平成23年2月4日、中農集団の劉身利・董事長(※)充てにあなたは声明文を出しておられますよね。その内容を教えて下さい。

※董事長(とうじちょう)

董事長とは、中国、台湾における企業統治システムにおいて、意思決定及び監視に関する責任を株主から受託する董事会の会長のこと。

米国型統治システムにおける会長に同じ。

鹿野農水大臣

一昨年で御座いますけども、筒井副大臣と中農集団の間に於きまして、覚え書きが交わされました。これから輸出の促進についてやっていこうと、こういう事で御座います。

それに対して中農集団の方から私自身の考え方というものも確認をしたいと、こういうふうな事から、私自身改めて、この問題に取り組んでいきたいと、いわゆる農林水産省の所掌の範囲内で支援をして参りますよと、こういう様な考え方を示させて頂いた、という事で御座います。

西田昌司議員

まあ、あっさり認めて頂いて…。私、現物持ってます、それも。そこにどう書いてあるかというと、こう書いてある訳です。そこには

日本の農水省の役割を書いてましてね、どう書いてあるかというと、

日本の農水省は所掌及び利用可能な予算の範囲で、日本に於ける農業団体、地方公共団体、民間企業からなるこの中国輸出促進協議会(仮称)を設立、活動を支援する。

と書いてあるんですね。

つまりこれだと相手側との間にどういう事になるかというと、日本政府がバックアップしまして、地方公共団体や農業団体、そういうオールジャパンでやっていきますよと、この事を担保する、そういう声明なんですよ。

ところが実際に、この仕組みの中に地方公共団体が入ってますか、農業団体とかいう、公的なこういう形になってますか。違うじゃないですか。今なってるのは、結局は私ビジネス、私的なビジネスだけになってる。それを農水省が正に利益供与している、正に利権構造そのものじゃないですか。

野次「まずいよ、そんなことは」
鹿野農水大臣

私が考え方を示した通り、実は震災が3月11日で御座いました、昨年の。3月19日から都道府県の、3つの県の知事さんを含めて、それから関係団体も含めて、100名以上で御座いますけども、中国に参りまして、そしてこの輸出の促進をしていくという事について、そういうデレゲーション(代表団)を予定しておったと、いう事で御座いまして、決して私共が一部のこのところだけ取り上げて取り組んでいるという事では御座いません。そしてその事は、大震災によって頓挫をしたと、こういうふうな事実もあったと、いう事でご理解して頂けるものと思っています。

西田昌司議員

ですから、今仰った様に、元々はオールジャパンでやっていこうと思っていた。そういう形ならまだ私も分かるんですよ。ところが今大臣自ら仰った様に大震災で頓挫したんです。じゃあそこでこの計画を元に戻して止めればいいのに走り出してしまうからおかしな事になるんですよ。無理矢理やっちゃって、実際に輸出して展示して、出来るその状況も目処もまだ出来てません。

しかもですよ、勝手にそういう事をやっちゃったから、中国政府側から、当局側から、「どうなってるんだ」という事実上の抗議が来てるんですよ。

そしてあなたが今やってるというのは、そういう言葉を信用して、多くの民間の方も実は、特に製薬業界中心みたいですね、どうも、そこから沢山お金が集まってます。お金が集まる。しかし実際には、有利な輸出が出来る訳でもない。結局詐欺をしてるんですよ。騙すつもりはなかったが、知らないけれども、結局は事実は、当初と全然違う事をやっているんですよ。そしてその一番の証拠が、このプロジェクトを持ち込んできた田中公男さんという方が、元々ヒグチ産業の社長の公設秘書で、そして今もその方の議員会館で私設秘書として働いて、そちらを本拠地にして働いている。

これ、誰の目にも明らかじゃないですか。とんでもない話じゃないですか。

ここまで言って、あなた方。問題なしなんてあり得ない。総理、総理。

石井一委員長「一言、農水大臣。弁明を」

総理にまず言いたいんですよ。

石井一委員長「いや…べんめ…」

私が質問中ですよ。一寸待って下さい。

だから私はね、総理。あなたがね、あなた自身も実はこのビジネスに、片棒を担がされているんですよ。

昨年末、筒井副大臣の要請で北京に行って、その会場に行って、そこで顔を見せて、このプロジェクトが国家プロジェクトであると、そういう印象を向こうに与える事によって、その事によって、筒井副大臣も鹿野大臣も認めているけれども、要するに輸出が出来たと言ってるんですよ。

正にあなたも片棒担がされてるんですよ。どの様に考えているんですか。

石井一委員長

総理の前にまず農水大臣。簡潔に今のに答弁して下さい。

鹿野農水大臣

今いろいろ先生申されましたけども、いわゆる今回のこの第1陣の輸出品目について云々の話につきましては、在東京の中国大使館から、いわゆる中国農発食品有限公司――これは中農集団の子会社です。――????農産品展示会――いわゆる展示会の件ですけれども。――に出品される米、及び粉ミルクの受入については、中国農発食品有限公司が北京会館、北京検疫と協議をし、了解を得て責任を持って受け入れますのでお送り下さい。との確認が文書で示されたという事で御座いまして、この大使館というのは中国政府そのもので御座います。中国政府も支援しているという事のご理解を頂きたいと思います。

野田首相

日本産の農林水産物食品の輸出促進をするという事は、私は重要な課題だというふうに思ってます。

その一環として、去年訪中した折りに、「展示館があるので一寸見て欲しい」というご要請が御座いましたので、首脳会談の前に10分程立ち寄りましたけれども、先程申し上げた主旨の中での一貫した立場で見たつもりで御座います。

今、詐欺であるとか、何とかという、利権だとかって、お話が御座いましたが、これ、個別の案件については明確に大臣も副大臣も否定をされております。

私はその言葉を信じたいと思います。

西田昌司議員

本当にね、皆さん、国民の皆さん。これは恐ろしいですよ。これだけとんでも無い、少なくとも疑いと言っておきましょう。それが出てきててですよ、

※鹿野が反論。聞き取れず

今ね、大臣仰ったけど、現に外務省に向こうの大使館から打電されている訳ですよ。どうなってるんだという。それ事実で、それを受けてあなたも慌てて対応してるんじゃないですか。

しかも向こうの関税当局の質検総局は了解もまだ何もしてないんですよ。こんな出鱈目やっておいて、総理、これ調査する気無いんですか。内閣として。このまま放置するんですか。

西田議員「総理に聞いてるんだから」
野田首相

こういう形で国会でも質疑を通じてご説明をしております。政府として調査じゃなく、必要があればそれぞれ担当大臣、副大臣が説明をすればいいというふうに思います。

西田昌司議員

結局ね、じゃあもう一人言いますよ。樋口事務所の田中さん。あなたね、民主党の代表なんですから樋口衆議院議員に田中さん呼んで、あなたの権限でもう一度聞くべきじゃないですか。

野田首相

政府として聞く調査という事では無いと思います。それぞれ担当する人達が国会の質疑等を通じて、ちゃんと丁寧に説明すれば済むというふうに思います。

西田昌司議員

もうね、本当にね、吐きそうになりますね、私。出鱈目な事をこんだけやっといて、何も調査もしない。民主党の皆さん方もおかしいと思うでしょう。

西田昌司議員20120404

これね、ここまでね……。おい、(民主党議員は)おかしいと思わないと仰ってるんで、映してあげて下さい。こういう方々です。

西田昌司議員20120404

それで、私はね…。もう一つ言いましょう。中国の問題でもう一つ言いますとね、民主党は非常に面白い事してるんですね。

平成16年の民主党の活動費を見ていましたら、まあ、Rさんと言っておきましょう。中国人の方です。そして中国共産党の方であります。その方に、留学生時代に毎月139900円定額を、ほぼ毎月やって、要は年間120万円を超えるお金を留学生支援として出しているんです。

何なんですか、これは。代表として答えて下さい。

野田首相

平成16年当時という事で御座いますが、当時鳩山代表の頃で御座いますので、細かい事は承知しておりませんが、質問通告が御座いましたので調べさせて頂きました。

民主党と中国共産党とは結党以来、良好な隣国関係の構築を目指して党間交流を実施をしております。その一環として交換留学を実施すべく合意をし、民主党国際局が中国共産党対外連絡部の職員・林明星(りん めいせい)氏を、日本の大学で経済等を学ぶ一年間、留学生として日本に招請し、民主党としてその滞在費用等を支出したとの報告を受けております。

一方、民主党からは適当な職員がおらず留学という形は取りませんでしたけれども、近年地方議員等を含め短期研修の形で中国共産党の招きに応じて訪中をしています。

林氏は中国で4年間日本語を学んでの日本留学であり、一年間の留学を終え職務に復帰し現在も対外連絡部に於いて、日本の要人等が訪中する際に、通訳等の役割を果たしていると聞いております。

※富山県知事らの訪中報告(17頁)に林明星氏の名前がありますね。通訳でしょうか。
中国北京市及び遼寧省訪問について(富山県・2011年5月)

日中の友好促進にとって、お互いの理解を深める為には国対国、民間対民間、或いは政党対政党、さまざまなチャンネルを通じた拘留が必要だと思いますし、中国共産党だけではなくて、英国労働党であるとか統一ロシアであるとか、米国であるとか、様々な政党間交流をやっているという事は事実で御座います。

西田昌司議員

中国共産党というのは、普通の国と違って党と政府一体で、そして中身も良く分からないんですよ、実は。だから先程言った様に、当局同士では了解してるんだと鹿野大臣は言うけれども、片方で外交ルートからおかしいと言ってきたり、大変付き合う時に気をつけなきゃならない。

ところがその対外連絡部――中連部というんですが――その職員、共産党の職員ですよ、そこに公党の民主党がお金を――その基は税金ですよ――それを突っ込んで渡していると。そして私はその中連部のHPを開けたんです。何が書いてあるか。今日は持ってきませんでしたけれど皆さん見て下さい。対外工作が仕事って書いてあるんですよ。まさにそういう所にあなた方はお金を渡している。そしてそのとんでもない外交が有るという事を指摘しておきましょう。

そして私がもう一つ言いたいのは、次は消費税の話行きますよ。そこで消費税の話する前に、ちょっと大臣に、野田大臣に聞きたいんです。

実は先日、大阪地検特捜部の――例の村木さん事件ですね――判決出て有罪になりました、二人の検事がですね。

この特捜部の事件の、要するに捏造という事になった訳ですよね。この事件の根本にあるの何だと思います。

端的にお答え下さい。

野田首相

この間あの捏造がはっきりしたんで正に検察当局としては猛省しなければならないと思いますが……その根本に何があるかというのは……ちょっと分かりません。

西田昌司議員

もう少しね、考えて頂きたいんですが、要するにこれ、組織の論理なんです。これはちゃんと判決に書いてあるんです。

組織の病弊という当時の特捜部の体質、これが産み出したと。これは我々も肝に銘じなきゃならない。つまりね、自分達の党なら党ですね、みなさんの内閣なら内閣。それぞれの組織、組織の論理を追求した結果、特捜部は事件を挙げていくという事でやったんですが、全体を見なかったんですよ。全体を見ずに自分達だけをこう見てしまって、それを正当化させてやった事件がこの事件なんですよ。だからこれが問題なんですね。

そこで、何故この事を言ったかというと、野田内閣が命懸けでやろうとしている消費税増税も同じなんですよ。

消費税増税を何でするか。要するにこれは、社会保障費が増えてくる。そういう事を含め、財源を今の我々の世代で負担していかないと駄目じゃないかと、こういう話ですよね。だからそれを何遍も言っておられます。

しかし私は、何遍も言っているその事自体は、賛成なんです。我々自民党も。ところが問題は、そもそもそういう事をあなた方は言ってこなかったどころか、逆の事を言ってたんですよ。

経常財源無しにマニフェストの中で子供手当や高速道路の無料化というとんでも無い支出をあなたがたは経常財源無しにやってきた。まさに負担のあり方を考えずにやってきた。

その結果こういう事になったから駄目だと言っているんですよ。だから今私達が言ってるのは、まずその前にデフレの状況を止めなきゃならないという事なんです。デフレの下で消費税を上げるなんてあり得ないんですよ。ところがその事をあなたは血道を上げてやっているんですよ。

デフレでやるとどういう事になるかというと、要するに所得が減るんです。デフレというのは物価が下がるだけじゃないですよ。物価と同時に名目の所得も減ってくるんですよ。だから駄目だって言ってるんですよ。

そこで事務方に、単純に、要らない話無しで、税と一体改革とかそんな事関係無しに、要は一般論として国民の所得が減ったら税収は増えるのか減るのか、この事を端的に答えて下さい。

政府参考人:財務省主税局長・古谷一之氏

お答え致します。国民の所得が何らかの理由により減少した場合、課税ベースが所得と連動する税の税収につきましては、税率等制度が変わらなければ税収が減少するという事になると考えております。

西田昌司議員

今、端的に言って頂きましたけどね、当然なんですよ。所得が減れば全部減る、税収が減るんです。そして今、この所得自体、国民の所得の合計がGDPの事なんですね、これどんどん減っているんですよ。

このGDPが減っている時に増税なんてあり得ないんですよ。そこで何をすべきかというとGDPを増やす話なんですよ。その為には何をやるか。政府も日銀も、金融も財政も含めてデフレを止めて所得増やす事をやらなきゃならない。

この話を安住大臣と随分やりましたね。テレビ映ってなかったんです、あの時。27日と29日、財政金融委員会でやりまして、随分安住大臣にも納得して頂きましたので、是非YouTubeとかニコ動で見て下さい。『牛馬問答』、見て下さい。

西田昌司議員20120404
安住と玄葉は爆笑。右上3人はムッとした表情。野田は余裕を見せるも…

これ何かというと、総理、こういう事なんですよ。要するに日銀が今、お金をどんどん出しました。お金を出して、どうぞ借りて下さいと言っても、実は貸し出しが全然増えてないんです。この事を喩えて金融界でこんな格言があると言ったんです。

要するに馬を水辺に連れて行く事は出来ても、馬に水を飲ます事は出来ない。その意味は何かと言えば馬は、つまり借り手側は自分の意志ですから、いくら自分の前にお金が積んであっても、水があっても、飲みたくなければ飲まない。何で飲みたくないのかと言えば、飲んでお腹壊す、つまり前のバブルの苦い経験があるんですよ。だから投資の意欲が非常に衰えてるんです。だからここでしなければならないのは何か。馬が飲まないならどうすべきかという事を、安住大臣に言いましたね。その答えは何かと言いますと、牛を連れてきて飲ますんです。どういう意味か。

牛というのは政府=公共部門なんですよ。つまり、民間がお金を使わないんだから、牛である公共部門が使って飲んでいくと。すると隣の馬も、「あぁ、そうか!!飲んでいいんだ!!」と言って経済、お金が回りだして来る。これがこの大事な話。もしこれをしないと、どうなるかというと、お金はどんどん溢れて、要はお金が溢れて海外に出てまたバブルを作っちゃうと、こういう事なんですよ。そしてほっとくと水を飲まない馬と牛はそのまま倒れて、ハゲタカが飛んできてついばむと、こういう事です。

だからこの事をまず野田総理にも分かって貰わなきゃならないです。

そこで、これ終わって一つ聞きたい。最後にこの問題とは別に、AIJ事件。この方は騙すつもりは無かったと言っておられますが、もしね、総理。彼がもう一度出てきてああいう投資信託やったら、あの人にお金預けますか。

野田首相

預けません。

西田昌司議員

当然ですよ。ね、これ民主党と同じ事なんですよ。マニフェストも同じ事なんですよ。騙すつもりは無かった。財源が出てこなかっただけだと、安住大臣も言っちゃった。あの浅川さんと同じこと言っているんですよ。国民はもう一度民主党にやって下さいと言いますか。いいませんよ。今それが、この問題の本質なんですよ。AIJの事件も、特捜部の事件も、要するに自らの組織、財務省の尻馬に乗ってマクロの話を見えない、あなたがたのとんでも無いことなんです。民主党野田政権にはこれ以上政権担当能力がない。直ちに解散を要求して私の質問を終わりにします。

野田首相

AIJと民主党は全く別の物で御座います。あの、勝手に今、断罪されましたけど全く別であるという事を明確にしておきます。

石井一委員長

以上で西田劇場、西田昌司君の質疑は終了致しました。






※※関連記事

産経の酒井充記者がMSN産経ニュースにUPした記事を補足してくれています。それにしても酒井記者の記事には正直ガッカリです。国会を茶化した石井一の尻馬に乗った様な記事で、もっともっと他に重要な質疑があったのに取り上げるのはそこだけかという感じです。「政局が」云々と良く言いますが、政治の話題より政局やゴタゴタを願ってるのはマスコミ自身であると感じます。まぁ読者がこの動画で民主の深い闇を知る切っ掛けとなる事を願うばかり。(そこまで計算尽くの記事だとしたら……酒井記者、ご免なさい)

さて阿比留さんのブログですが、2日付東京新聞で豊田洋一記者が西田さんと同じ様に、「民主党とAIJ投資顧問が重なって見えるのは私だけだろうか」と書いておりそれを引用しています。ご存知の様に東京新聞政治部長の高田昌也氏は民主党・岡田克也の弟。名字が違うのは、母方の実家に跡取りがおらず養子縁組をしたためだそうです。そんな高田氏は「たとえ兄であっても手加減しない」と有名らしく、東京新聞は割と民主党に対して厳しかったりします。

また、阿比留さんのブログによると、朝日新聞は1面トップで、「民主党政権 失敗の本質」という連載がスタートした様ですね。まずは自分達を総括すべきなんじゃないかと思いますが。

「平成の開国」におびえる日本農業に活路!?(2011.3.10)

現代ビジネスですが、中身は毎日新聞による記事でしょうか。筒井目線に立った良く出来た記事だと思います。TPPが農業問題と矮小化されていた時期に、「日本の攻めの農業への活路を見いだせるかが注目される」等と書かれればなるほどと納得してしまいそうです。記事の日付はなんと震災前日ですね。翌日から事態が一変するとは…。

「政治利権」と農水官僚に足元を掬われるまでの顛末 (2012.1.26)

同じく現代ビジネス。伊藤博敏氏「ニュースの深層」から。

ところが「3・11」は、そうした動きを帳消しにした。事故を受けて中国政府は日本の農産物に厳しい輸入規制を敷き、輸出に急ブレーキがかかった。(中略)

つまり昨年の段階で4億円が必要なのに、期待した法人は集まらない。1000社を目標に入会金(15万~75万円)と会費(年10万~50万円)に期待をかけていたのだが、輸入制限中なので入会する企業はなく、やむなく同会は基金をつのり、賛同する法人などから1億8000万円を集め、そのうち1億4000万円を中国に送金した。

「攻めの農業」が一転、「サギ話」とされたことに筒井副農相は憤りを隠さない。(以下略)

zakzak(2012.01.23)
野田佳彦内閣を揺るがしかねない“衝撃文書”が、永田町や霞が関に流れている。閣僚クラスが後押しして立ち上げたとされる協議会が、企業などから億単位の基金を集めたが計画がうまくいかず、トラブルになっている-という内容だ。自民党や警視庁もこの文書を入手している。24日、「社会保障と税の一体改革」が焦点となる通常国会が召集されるが、野田民主党の周辺で、何が起きているのか。 (以下略)

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