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【頑張れ、安倍総理!】「戦後レジームからの脱却」を邪魔する国はどこ?

月刊WiLL 7月号

月刊WiLLの今月7月号「総力特集 がんばれ、安倍総理!」は西村眞悟さん「真の『主権回復』とは何か」、西部邁さん「チャイメリカという左翼同盟」、西田昌司さん「TPPは日米両国の国益を損なう」、渡部昇一さんと小川榮太郎氏の対談「従軍慰安婦は問題は国難」……読みごたえたっぷりの内容になっています。

毎月購読している月刊WiLL(中山成彬さんも愛読者だそうで、「産経かWiLLを半年間でも購読すれば考え方もマトモになると思う」と今年3/18にツイートされています)、なかでも一寸楽しみなのが、堤尭さん久保紘之さんの対談「蒟蒻問答」です。掲載されている写真を見ると、昭和のじいちゃん二人が酒を飲みながらあーだこーだ言い合っている風がとっても楽しそう。

普段は国内の政治に関する裏話的な内容がもっぱらですが、今月は米中露、そして韓国への猛烈な抗議で安倍さんを後方支援します。それというのも、参院選が近づくにつれて、口裏を合わせたような彼らとマスコミによる安倍さん叩きが日増しに熱を帯び、腹に据えかねた二人が「洗いざらいぶちまけるぞ!!」と本気で怒っている、そんな内容になっています。

お二人のお話は非常に興味深いものばかりで、すっかり忘れていたことや全く知らなかったこともあります。安倍さんがインド訪問してパール判事の息子さんと会った件(この直後に退陣)は初耳でしたし、北方領土問題に関する長瀬隆氏の視点には目から鱗が落ちました。

今回はこのお二人の対談に関連記事を補足しました。重要なワードにはWIKIのリンクを張っておきます。





蒟蒻問答 第86回「米国が慰安婦を言えた義理か」

朝日は「社是」を変えた?

堤尭さん

今日は腹立たしくも阿呆らしい話からいく。朝日のバカ宮こと主筆の若宮啓文だ。今年、朝日新聞を退社したけど、再就職先がどこか知ってるかい? なんと、韓国の東西大学の碩座教授とやらになったというじゃないか。さらに、国立ソウル大学日本研究所からも客員研究員として招請されたとか。どうせヘンテコな日本論を吹き込むんだろうねえ。

若宮といえば、「日韓友好を固めるために、いっそのこと日本が竹島を譲ってしまってはどうか。この英断を韓国が称えて『友情島』と名づけて周辺の漁業権を日本に認める」とか、「従軍慰安婦について、首相は謝罪すべきだ」とか書いていた男だ。なんのことはない、朝日の紙面を借りて就職運動をやっていたんだな。

思い出すのは、同じ朝日の中国特派員・秋岡家栄だ。俺は奴さんの文化大革命報道を批判して提訴されたことがある。なにしろ死んだはずの林彪について、「北京の空は青かった。林彪主席は健在である」なんて書いていた男だ。お陰で、朝日の読者が林彪の死を知るのは一年半も経ってからだ。

この秋岡も朝日を退社したあと、日本における人民日報販売代理店主になった。一体、朝日の記者って、どうなっているのかね。

若宮は安倍を叩くのは「社是だ」と言っていた。ところが先日、ある財界人が、朝日の記者がアベノミクスについて取材に来た際、「どうせ君のところは安倍叩きが社是なんだろ」と言ったら、「いや、その社是は変えました」と答えたそうだ(笑)。要するに、安倍人気に圧倒されて方向転換したわけだ。部数が下がると困るからね。

久保紘之さん

嫌な社風だねぇ。でも、日経新聞だって、当初、あれだけアベノミクスに対して批判的だったのに、最近はガラリと変わって礼賛している。「経済専門誌がこれでいいのか」と日刊ゲンダイにやられていましたよ。

中韓に阿る日本の三紙

堤尭さん

新聞繋がりで言うなら、先の閣僚三人の靖國参拝や安倍の答弁について、朝日、毎日、読売が社説でこんなことを書いていた。

まず読売(四月二十四日)。「閣僚の靖國参拝 外交問題化は避けるべきだ」と題し、《誰もが、わだかまりなく戦没者を追悼できる国立施設の建立に向け、政府は議論を再開することも考えるべきだろう》。
外交問題化しているのは向こうじゃないか。それに眠っている霊魂に、どうやってお引っ越し願うんだい?

毎日(四月二十六日)は「村山談話の評価 首相の歴史認識を疑う」とし、《安倍晋三首相が、先の大戦に対する歴史認識や、閣僚の靖國神社参拝をめぐり、耳を疑うような発言を繰り返している》《だが「脅かしに屈しない」という首相のけんか腰の発言は、冷静さを欠いている。北朝鮮の核・ミサイル問題で日中韓の結束が求められているのに、これでは外交にならない》。
けんか腰で結束とやらを乱すのは向こうじゃないか。

朝日(四月二十四日)はといえば、「靖國問題 政治家は大局観を持て」とし、《日本はいったい、何を考えているのか。この国の為政者全体の国際感覚が、そう疑われても仕方がない》《歴史問題をめぐる政治家らの思慮を欠く対応は、私たち日本自身の国益を損ねている》。
いつにも比べてややトーンが抑えられているのは、「社是」を変えたからかな(笑)。

例によって例の如く、いずれも中国や韓国に阿った内容だ。昔はもっと酷かった。特派員が追い出されるからだ。追い出されても抵抗したのは産経一紙だけ。欧米の新聞は、自国が罵られたら猛然と反論する。日本の新聞は「ご無理ご尤も」で、相手を利するだけだ。それどころか、いまだに「ご注進、ご注進」とネタを向こうに垂れ込んでいるフシがある。

“主敵”はアメリカだ

久保紘之さん

ところで、朴槿恵がアメリカに行って、オバマに「アメリカの協力を得て、日韓関係を改善したい」と媚びを売っていた。それがいかにも板についているところが、この国の哀れなところですね。いつまでも従属国家で、宗主国に媚び諂う姿勢は変わらない。

しかし、戦後の日本だってそういう“男メカケ”みたいな意識は残っている。それが社説にモロに出たんでしょう。堤さんのお嫌いな江藤淳が、『閉された言語空間―占領軍の検閲と戦後日本』(文春文庫)で書いていたけど……。

堤尭さん

おいおい、嫌いと言うけれど、あの本はもともと俺が『諸君!』に書かせたんだぜ。大きな問題だから、いくらでもページを割くといってね。

久保紘之さん

書かせていたとは知らなかったな。御見逸れしました(笑)。

堤尭さん

江藤淳の書いた本でいいのはあれだけだよ(笑)。

久保紘之さん

話を戻すと、言語空間の拘束はいまだに続いている。いわば安倍は「解き放たれた『プロメテウス』」で、騎虎の勢いというわけにはいかないが、ようやく言語空間の鎖から自らと日本国民を解き放とうとしているわけです。

でも、それを阻もうと安倍の前に立ちはだかっている“主敵”は、実は朝日でも中国でも韓国でもない。アメリカなんですよ。いまのニューヨーク・タイムズの論調を見てください。一方、その世論に押されてアメリカ議会調査局は、安倍内閣の閣僚による靖國神社参拝や、従軍慰安婦問題の現状についての報告をまとめ、批判した。「人道に対する罪」で裁け、と決議した地方議会もあります。つまり、いまだに東京裁判を続けているつもりか、日本を“保護観察”している気でいるんですよ。

だから、その鎖を解き放とうとする勢力の台頭は絶対に許せない。田中角栄しかり、政治技量の稚拙な鳩山由紀夫や小沢一郎もまたしかり。オバマがアメリカのアジア戦略の要(Linch-pin)を日米同盟から米韓同盟へとシフトし始めたのは、鳩山・小沢の「米国から自立した日本」の外交方針以降のことで、「オバマと李明博との個人的な信頼関係はワシントンの外交サークルでは周知の事実」(春原剛日米同盟VS中国・北朝鮮』文春新書)。でも、現実にはそんなことできるわけがない。日本と韓国とじゃ、釣鐘と提灯、国力の差が大きすぎます。

安倍はこれまでの政治家より遙かに手強い。簡単に言いなりにはならない。だからオバマは苛立って、尖閣問題重視派のクリントン前国務長官の後釜に親中派のケリーを据えたり、朴槿恵への薄気味悪い肩入れをしたりするわけです。TPPもあるしね。つまりオバマの真の狙いは、「従軍」慰安婦問題に託けて、実は安倍の「自立した日本」、アメリカのコントロール=マッカーサーの呪縛からの脱出を阻止することにあるのは明らかです。

ところが、安倍はその程度のオバマの“脅し”にたちまち屈してしまうようなタマじゃなかった。たとえば、オバマとの会談直後のプーチンとの会議やアラブ歴訪は、エネルギー確保の選択肢を広げただけじゃないでしょう。オバマ・朴会談の直後の飯島勲内閣官房参与のピョンヤン訪問だって、「そっちがそう出るなら、こっちもこういう手がありますぜ」と、つまり安倍の“負けん気”の気性がもろに出たって感じでしょう。「こりゃおもしろくなってきたな」と、久し振りにわくわくしているんですよ。

※あの鳩山は「政権交代は米国からの真の独立のためだ!」と吠えていたそうですが、普天間移設問題では何の根回しもせずに「最低でも県外!」と言って、その挙げ句のトラストミーだったり有りもしない腹案だったり、或いは小沢大訪中団に見られる中国への異常な阿りとか……、「米国からの独立」それ自体はいいのですがあまりにも稚拙すぎましたね。というよりよく分かっていなかったのかと。鳩山の場合はその前に母親から独立すべきだったというのがオチでしょう。何とも情けない。

堤尭さん

久保ちゃんの安倍病も、いよいよ本格的になってきたな(笑)。アメリカが安倍の憲法改正や歴史認識に懸念を示すのは、当然なんだよ。だって、連中が日本に植え付けた憲法や自虐史観を、安倍がひっくり返そうとしているんだから。

憲法も自虐史観も、日本民族を骨抜きにするためのものだ。終戦から二週間、自決した大佐・親泊朝省は遺書に書いた。「おそらく占領軍は一見、寛大な政策を取るだろう。これによって日本民族が骨抜きにされるのが心配だ」とね。アメリカは日本に勝ったけれども、それでも日本は脅威。だからこそそれらを植え付けたんだけど、「それを変えるなんて冗談じゃない!」となるのは、むしろ当然だ。

久保紘之さん

おっしゃるとおり、問題の根本は、アメリカによる戦後世界秩序の思想と枠組み(レジーム)です。これから安倍が、どんな思想戦やパワーゲームを展開するのか……。

改めてインド訪問の意義を

堤尭さん

まさに思想戦、心理戦、情報戦だ。その辺、安倍は自覚していると思うよ。一番困るのは、アメリカなどの尻馬に乗って、日本国内で安倍の「戦後レジームからの脱却」の動きを抑えにかかる手合いだ。

久保紘之さん

第一次安倍内閣が倒れる直前、安倍はインドを訪問し、あのパール判事の息子に会いに行き、その後、チャンドラ・ボースの旧居を訪ねたでしょう。堤さんと僕はあの時、これに触れながら、安倍の未完の思いを最大限に称えて、早すぎる退陣を惜しみましたよね。

※プロサント・パール氏「日本を心から愛した父は、日本人に愛されていると実感しました。みなさんは家族であり宝。私はこの感動を持ってインドへ帰ります」

阿比留さんの記事より抜粋したパール判事の息子さんの言葉です。11年前と書かれているので、平成七年四月二六日に開かれた「アジア賢人円卓会議・アジアの独立を祝う夕べ」での発言と思われます。

阿比留さん「安倍首相のインド訪問とパール判事」(2007.8.14)
阿比留さん「朝日新聞がパール判事について触れなかったこと」(2006.7.12)

堤尭さん

パール判事は東京裁判で、「被告全員無罪」の判決を書いた。その生家を日本の首相が訪ねて表敬する意味合いはデカイんだよ。こんなことをやってのけた首相は安倍が初めてだ。なのに、これをきちんと報じたメディアは皆無だったな。

東京裁判に戦勝国として判事を出した国々からすれば、安倍の訪問を面当てと受け取る国もあったろうねえ。そのせいかどうか、安倍は帰国途上で急に腹具合がおかしくなった。それを聞いて、さては一服盛られたかな、と俺は思った(笑)。

久保紘之さん

いまに堤さんも盛られるかもね(笑)。安倍が「戦後レジームからの脱却」を世界に承認させるための根拠は、パール判事の言葉にあります。

「彼ら(連合軍)は、日本が侵略戦争を行ったということを歴史にとどめることによって自らのアジア侵略の正当性を誇示し、日本の過去十八年間の全てを罪悪であると烙印を押した」

さらにパールは、「法は遡らず」(不遡及の原則)という法治社会における根本原理、法治国家・文明国家の大原則に違反した「報復裁判は国際法違反であり、数世紀の文明を抹殺するものである」と被告全員無罪論を展開、こうした「不正なる裁判の害悪は原子爆弾の被害よりもはなはだしい」と断じています。

また、「日本の子弟が歪められた罪悪感を背負って卑屈・退廃に流されてゆくのを、私は見過ごすわけには行かない」とも。これはまさに、朝日をはじめとした自虐史観に陥った連中を見ればよくわかります。このパールの言葉を安倍がそのままなぞるだけでも、東京裁判史観に象徴されるアメリカの戦後世界支配・秩序観に対して思想戦を挑む宣言になる。

未完に終わってしまった第一次安倍内閣、さらに言うなら、未完に終わった岸内閣を完結させることが、第二次安倍内閣の使命でしょう。

北方領土、尖閣諸島などの領土問題だけでなく、靖國参拝、従軍慰安婦などの非難もこの戦後秩序の一連のなかにある。アメリカだけではありません。たとえば、習近平はロシアを訪問し、大学の講演で主権や領土保全、安全保障といった「核心的利益」にかかわる問題で、中露は相手国を支持しなければならないとして、「両国は第二次世界大戦の勝利で得た成果と戦後秩序を守るべきだ」と、日本を強く牽制したのがいい例です。

※阿比留さん「安倍首相のインド訪問とパール判事」から、昭和27年頃のパール判事の発言を抜粋します。詳しくは記事をご覧下さい。

「(原爆慰霊碑に刻まれた)この『過ちは繰り返さぬ』という過ちは誰の行為をさしているのか。もちろん、日本人が日本人に謝っているのは明らかだ。それがどんな過ちなのか、わたくしは疑う。ここに祀ってあるのは原爆犠牲者の霊であり、その原爆を落とした者は日本人でないことは明瞭である。落とした者が責任の所在を明らかにして『二度と再びこの過ちは犯さぬ』というなら肯ける。

この過ちが、もし太平洋戦争を意味しているというなら、これまた日本の責任ではない。その戦争の種は西欧諸国が東洋侵略のため蒔いたものであることも明瞭だ。さらにアメリカは、ABCD包囲陣をつくり、日本を経済的に封鎖し、石油禁輸まで行って挑発した上、ハルノートを突きつけてきた。アメリカこそ開戦の責任者である」

「東京裁判で何もかも日本が悪かったとする戦時宣伝のデマゴーグがこれほどまでに日本人の魂を奪ってしまったとは思わなかった」「東京裁判の影響は原子爆弾の被害より甚大だ」

朴正煕が個人補償を後回しに

堤尭さん

中共軍と日本は戦争らしい戦争をしていない。日本を負かしたのはアメリカだ。なのに、どのツラ下げて戦勝国を自称できるのかね。

ところで、またぞろ大騒ぎになっている従軍慰安婦問題に話を移そうか。

韓国大統領の朴槿恵は、朴正煕の娘だ。その朴正煕は日韓基本条約を結んだ。そして日本から五億ドルのカネをせしめた。当時、日本の外貨準備高は十八億ドル。つまり、なけなしのカネをはたいて韓国を助けたわけだ。この条約には「今後、両国間に一切の貸し借りはないものとする」という条文が定められている。いわゆる「個人補償」も含めてだ。

特使として条約のまとめに当たった金鍾泌(のちに首相)が、NHKのドキュメンタリー番組で明らかにしたことだけど、金は朴に聞いた。

「大統領、このカネをどう使いますか。一部は個人補償に回したほうがいいと思いますが」

「いや、それは後回しだ。カネは挙げて国の経済復興に使う」

というわけで、朴は全額を財閥育成に注ぎ込んだ。財閥を育てないと、外国の大手資本にやられてしまうと考えたんだね。結果、日本が残したインフラ(いまの金額に直せば九兆円)とあいまって、韓国は「漢江の奇跡」と呼ばれる高度経済成長をやってのけた。これがなければ三星(サムスン)も現代(ヒュンダイ)もない。

朴は、個人補償も含むとする条文の存在をひた隠して、国民に告げない。ために韓国民は個人補償を求めて日本の法廷に訴える。日本の裁判所が日韓条約に則って、これを蹴飛ばしたのは当然だよ。遙かあとに条文の存在が明らかとなって、韓国民が国や条約の余沢に与った大企業を相手取って訴える騒ぎがいまだに続いている。しかし、これもラチがあかない。そこで、いわゆる従軍慰安婦は別だ、人道的な問題だとしてムシ返してきた。

※この事実を韓国政府は2005年まで隠していました。2005.1.17付け日経新聞のアーカイブが残っていましたのでリンクを貼っておきます。

韓国・朴政権、経済優先で個人補償要求放棄・日韓条約文書

ソース:http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20050117AT2M1700H17012005.html

【ソウル=峯岸博】韓国政府は17日、1950-60年代の日韓国交正常化交渉の外交文書を初めて一般公開した。朴正熙(パク・チョンヒ)政権が植民地支配時代に被害を受けた韓国国民への個人補償請求を経済開発を優先して取り下げた経緯や、韓国政府が国民への補償義務を負うと確認していたことが明らかになった。北朝鮮に関する財産・請求権の問題を「両国が別々に適切な説明で自国民を納得させる」と玉虫色にした事実も浮き彫りになった。

公開されたのは、関連外交文書161件のうち対日請求権に関する1961-65年の交渉報告書や訓令、議事録など5件約1200ページ。被害者らが2002年にソウル行政裁判所に提訴し、04年2月に5件の文書公開を命じる判決が出ていた。太平洋戦争犠牲者遺族会は17日、韓国政府を相手に補償を求める裁判を起こすと明らかにした。

俺らがガキの頃、従軍看護婦とか従軍記者とかは聞いたことあるけど、従軍慰安婦なんて聞いたこともない。これって朝日新聞の造語だよ。挙げ句はこれを「セックス・スレイブ」(性的奴隷)と名付けて、朝日とNHKの記者が結託して「性的奴隷制度を裁く国際裁判」とかナントカと称して私設裁判を開催し、主犯は天皇だとする判決を下した。おまけに、その模様を放映する特番を安倍と中川昭一が潰しにかかったとして、朝日とNHKが二人を袋叩きにした。狂気の沙汰としか思えんね。

従軍慰安婦裁判を書き立てた朝日の植村某なる記者の女房は韓国人で、その母親がなんと原告だ。語るに落ちるとはこのことだな。

※朝日新聞記者・植村隆と義母・梁順任については、救う会会長・西岡力さんが月刊正論(平成23年8月号)で詳しく述べています。

さらば、虚妄の「従軍慰安婦」問題(1)
さらば、虚妄の「従軍慰安婦」問題(2)

慰安所設置を強要した米国

久保紘之さん

慰安婦に関しては、六月号で西尾幹二さんが書いたように、アメリカが言えた義理じゃないんだよ。神崎清の『戦後日本の売春問題』(社会書房)によると、終戦の三日後の八月十八日、内務省警保局長から無線電話の秘密通牒で、東久邇内閣が占領軍相手の性的慰安施設の設営を全国に指令した。警保局長に「日本の娘を守ってくれ」と直接指示したのは当時、無任所大臣近衛公です。

予算は一億円。この一億円は大蔵省の池田勇人が出す役目だった。その時の池田のセリフは、「一億で婦女子を守れるのならば安いものだ」(笑)。そして作られたのが、特殊慰安施設協会(通称RAA)です。この協会の発足にあたって、業者代表は皇居前で「天皇陛下万歳」を三唱したと神崎は書いています。

アメリカの占領政策は婦人解放と日本の古い公娼制度を廃止したこと、なんて評価しているバカがいたが、その代わりに奴らは売春婦と売春制度を新たに設けた。もし本国に知れたらキリスト教的な国民感情を刺激して司令官の首まで飛びかねないとGHQは恐れ、あくまで日本政府の自発的行為で押し通したのです。

ちなみに、共産党の徳田球一は当時、水戸の県庁前広場で「わが党は全国のパンパン諸君に、満腔の敬意を表すものであります」なんて演説した(笑)。これは安東仁兵衛が水戸高生の時に直接聞いて、「いささか度肝を抜かれた」(『戦後日本共産党私記』文春文庫)エピソードですよ。

これらの事実関係の多くは日本にまだ公文書として残っているはずだから、オバマのアメリカが四の五の言うなら、安倍は全てを公開すればいい。そうすれば「人道に対する罪」などと、ぬけぬけと東京裁判の検事キーナンになったつもりで抜かす戦勝国の偽善に満ちた倫理主義はおろか、ピューリタニズムの理想主義のうえに築かれたアメリカの古き良き伝統なんて神話にすがって、「『極悪非道な日本』に正義の裁きを」なんて言っている奴らの祖父や夫や息子が一体、日本で何をしでかしていたか、一気に白日の下に晒されることになること請け合いです。

※関連動画
月刊WiLL6月号・西尾幹二氏「アメリカよ、恥を知れ――外国特派員協会で慰安婦問題を語る」はこの会見を解説したものです。
平成25年(2013)4月4日 日本外国特派員協会
【西尾幹二】河野談話見直し "Reviewing Kono statement" by Kanji Nishio / No Sex Slave

復讐が目的になった慰安婦

編集部

河野談話見直しに否定的な見解を示したシーファー前駐日大使は、朝日新聞の取材に改めてこう言っていました。

「慰安婦は女性への搾取の問題でもあり、見直しを受け入れる人は米国には全くいない。こうした歴史の問題を追及し続けても、米国における日本の立場を傷つけるだけだ。過去の過ちよりも未来に目を向けることを望む」

堤尭さん

日本に慰安所設置を強要した事実を押し隠して、いい気なもんだ。河野談話は「強制連行の疑いがぬぐい切れない」としたけど、強制連行があったとしても、その多くは日本人を名乗る朝鮮人の女衒の所業と目されている。いわゆる創氏改名は、日本人になりたいとする朝鮮人の要望に応じたもので、決して強制したものじゃない。現に、朴槿恵の父親・朴正煕も高木正雄を名乗って日本の陸軍士官学校を出た。

※河野談話は、「強制を認めろ」との執拗な韓国側の要求に屈した政治的な「作文」であったことは、この談話の作成に関わった石原信雄元官房副長官のインタビューで明らかになっています。この方は韓国や河野の被害者だよなぁと、ちょっと可哀相に思います。無念を晴らすためにも河野談話を撤回してほしい。
阿比留さん「再掲と補充・石原信雄元官房副長官の『河野談話』証言」

※こんな記事もあるんですが、ソースはレコチャでしかも「提供/人民網日本語版」、つまり人民網日本語版=人民日報=中国共産党中央委員会の機関紙ですからね。まさに心理戦、情報戦といったところでしょうか。敵と味方を間違えないよう十分注意したいものです。
「良識ある日本人なら誰もが村山談話に賛同」―元内閣官房副長官・石原信雄氏
ソース:http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=72500

ここで注目すべきは、韓国の女性と日本の女性の違いだ。日本の女性で「私は強制的に性的奴隷にされた!」なんて騒ぐ女性がいるかい?

前にも話したかと思うけど、戦後、銀座のバーのママが、あまりにも米兵による強姦事件が多発するので、戦争未亡人をかき集めてトラックで米軍キャンプに乗り込み、彼らの性欲を満たしてやった。これぞ女子挺身隊、大和撫子だ。その体験をママは笑いながら話してくれた。「オー、哀号! 国はどうしてくれるぅ」なんて言いやしない。その違いだな。

仮に韓国の女性が強制連行されたとして、ならばそれを許した韓国の男たちは何をやっていたんだい? 恥ずかしいとは思わんのかね。

※当時の「朝鮮半島の議員・役人・警察は8割が朝鮮人」という写真付き資料が、中山成彬議員によって公開されましたね。それなのに女性が強制連行されるのを見て見ぬふりをした、などという事がありえるでしょうか。

中山議員が使用した資料:PDF
ソース:http://nakayamanariaki.com/pdf/03a_panel.pdf

その他の資料や動画は中山成彬議員のHPでご覧いただけます。
「2013年3月8日衆議院予算委員会 質疑の動画です。」

さらに詳しい資料が満載の水間政憲さんの書籍を是非ご覧下さい。
ひと目でわかる「日韓併合」時代の真実
朝日新聞が報道した「日韓併合」の真実

久保紘之さん

だから僕は、それは日本の「恥の文化」と、韓国の「恨(ハン)と怨(ウオン)の文化」との違いだと言うんですよ。日本じゃ、「こんな女に誰がした」なんて流行歌はあったけれど、国家のせいにしてアメリカや日本を訴えた者は一人としていませんよね。

繰り返しになるけど、エーリッヒ・フロムは『悪について』のなかで、人間の復讐感情について次のように言っています。

経済的、文化的、情緒的側面で完全に独立して生きることができない人は、自尊心が傷つけられたり砕かれると、その回復の手段として頼れるものは一つしかない。

つまり復讐が生涯の主目的となる。生産的に生きている人は、たとえ傷つけられ、侮辱され、被害を与えられても、生産的に暮らしている過程そのものが過去の傷を忘れさせる」

朴槿恵に限らず、韓国の歴代大統領は為政者としての無能を恥じるどころか、責任を日本に押しつけ、外交上の駆け引き材料に利用しているのだから、こういう恥を知らぬ奴らを相手にする必要なし。

※フロムの言う「生産的に生きている人」、その好例がこの方ですね。阿比留さん「インドネシアで見聞きしたことと古い資料について」より抜粋

元インドネシア国会議員でインドネシア・タイムス紙会長のジャマル・アリ氏「2万人?ばかばかしい。1人の兵隊に1人の慰安婦がいたというのか。我々の独立のために犠牲になった人(元日本兵)もたくさんいたんだ。独立戦争の際に武器を求めたら、日本は武器も渡してくれた。いま金をくれという必要はない。そんなこと、(インドネシアを400年植民地支配した)オランダにだって言わない。プライドの問題がある

もちろん、僕は慰安婦らに同情しないわけじゃない。フロムの言うとおり、彼女たちは年月とともにひっそりと癒されていくはずだった。しかし、朝日を筆頭に戦後の人道主義者とか平和主義者どもが暴いて傷口を開いて、これでもかと塩を塗り込む。慰安婦を「生活のために商売としてやった」なんて言える女性はいませんよ。言いたくないのに周りが騒いでいる。そうなると、彼女らは自らを欺くためにも、奴らのすすめるままに日本国家に責任を転嫁し、そのうち一方的な被害者と自らも思い込むようになってしまう。

どういう理由であれ、結果として「身体を売って金銭を受け取った」ことは「日本軍による強制連行」に結びつけることでしか、世間にも、自分自身に対してさえも納得が得られないのでしょう。

元毎日新聞記者の作家・千田夏光が「従軍慰安婦」という造語を生み出し、吉田清治が創作し、青柳敦子が元慰安婦を募集したうえに大使館前デモまでけしかけ、さらに高木健一弁護士が火のない所に煙を立てて回り、さらにさらに朝日の植村隆記者と福島瑞穂が韓国を焚き付け、ついには戸塚悦朗弁護士が慰安婦=性奴隷との国際謀略を仕組んだ。中国よりも韓国よりも、なにより一番の反日国家は日本じゃないかってことになりますね。

※先に紹介した西岡力さん「さらば、虚妄の『従軍慰安婦』問題(1)」の中で、植村隆記者の義母・梁順任と青柳敦子、高木健一弁護士との関係が語られています。

※西岡力さんが戸塚悦朗弁護士について語った記事がSAPIO 2012年8月22・29日号に掲載されています。
「従軍慰安婦=性奴隷」説を世界中に広めたのは日本人弁護士(2012.8)
ソース:http://www.news-postseven.com/archives/20120825_137311.html

堤尭さん

問題があるとすれば、個人補償を後回しにした朴正煕の責任だ。だから、その娘である朴槿恵に言いたい。「父親の尻拭いをするのは貴女の義務ではありませんか」とね。

侵略の定義は定まっていない

久保紘之さん

ところで、僕が「おっ」と思ったのは、五月八日の参院予算委員会での「侵略の定義は定まっていない」という安倍発言です。

侵略に関しては、これまでも歴代の首相がたびたび質問をされてきた。たとえば竹下はこう答えている。

「侵略戦争というのは、学説が多岐にわたっている。その一つの戦争全体を侵略戦争だということを学問的に定義するのは、たいへん難しい」

宮澤喜一の場合は、国会質問で「ヒトラーがやったことは侵略戦争か」と問われ、こう言いました。

「そういう御質問に常識で答えることは易しいことでございますのですが、国会での問答でございますから、専門家からお答えをいたします」

これには欧米のメディアの間でも、「ヒトラーの戦争を侵略戦争だと断じ切れない日本の首相とは一体、何ぞや」と疑問視する声が上がった。

この問題は重要ですよ。大体、日本の首相は簡単に欧米との「価値観の共有」なんて言うけれど、それはどういう価値観を指しているのか。

僕は湾岸戦争の時に、フセインの蛮行は断じて許せないが、欧米先進国にいいように搾取されたイラクが彼らに対して持つ「理」、つまりフセインの蛮行を一〇〇%批判しきれない部分があるとしたら、戦前、「欧米先進国対アジア=富める国対貧しい国」(近衛文麿)という図式のなかで、同じような立場に立たされた日本こそはその「理」を掬いあげてやるべきじゃないか。そういう理論を戦後日本が背負わないと、いつまでもアメリカの腰巾着で終わってしまうのではないか、とコラムにも書きました。例によって、産経新聞のエライさんたちの評判は最悪だったけど、いま安倍のこの言葉を聞いて、そういう問題を安倍はきちんと抑えているんだなと思いましたよ。

※湾岸戦争から10年後の米国によるイラク攻撃が始まる半年前、中野剛志さん「表現者」2002年11月号で「反レジーム・チェンジ宣言」と題する小論を寄稿し、米国、日本の世論、特に親米保守を厳しく批判しています。これが中野さんの論壇デビュー作になります。

《国際法を踏みにじってでも、今すぐ(※補足:フセイン体制を潰して)レジーム・チェンジを強行しなければならないほどの危険な存在であるという証拠がまったく示されていない》ことがイラク攻撃に反対する理由であるとし、米国との関係を重視し疑義があろうと文句も言わず付き従うことが、《これこそが、戦後日本を呪縛し、政治や外交から一般大衆にまで浸透した理論に他ならない。》と論じます。

《五十余年前のマッカーサーによる日本の「レジーム・チェンジ」を連想されよ。「戦後日本」の肯定とは、原子爆弾投下が国際法違反であろうと、極東軍事裁判に如何なる疑義があろうと、日本国憲法が主権回復前に制定されていようと、米国によるレジーム・チェンジによって、戦後日本は民主化され、経済的に繁栄し、戦争に直接巻き込まれずにすんだのであるから、結構ではないかということだ。》

《したがって、米国のレジーム・チェンジの産物である「戦後日本」を肯定するものは、当然の論理的帰結として、イラク攻略を肯定するだろう。日本のレジーム・チェンジは良くて、イラクのそれは駄目と言う理由はない。逆に言えば、米国のイラク攻撃をめぐる不正義に目を瞑るということは、戦後の歴史観や憲法等をめぐる不正義を不問に付すということと何ら変わらない》

《では、東京裁判史観を批判し、自主憲法制定を唱えてきたのに、現在、米国の覇権的動きを支持して「親米保守」と呼ばれている連中は何なのか。単に「保守」ではなかったというだけのことである。》

《要するに、「戦後日本」を肯定し、「構造改革」を支持する精神は、今回の米国の「イラク攻撃」に反対する論拠を持ちえないと言うことである。「戦後日本」「構造改革」「イラク攻撃」の三つは同じ「米国によるレジーム・チェンジ」なのである。

TPP議論において、「米国の外圧を使って日本の農業を変える」旨の発言をした自称保守の論者を猛烈に批判した中野さん。つまりそういうことだったんですね。「アンタは保守でもなんでもない!」と。

そしてまるで10年後の現状を見通す様に《米国が属国日本の資産めがけて襲い掛かってくることは、目に見えている。そうなれば何が起こってもおかしくはない。例えば、米国が中国あるいはロシアと組んで、我が国を餌食にするような事態もあり得るということである。》と警告を発しています。まさに慧眼の持ち主、具眼の士であります。

この小論の全文は中野剛志評論集『反官反民』に掲載されています。

堤尭さん

実際に、侵略の定義はいまだに定まっていない。一九五〇年代だったかな、国連でこの定義をめぐって議論した。アラブ系が、「自国に押し入ってきた他国を押し返す抵抗行為はテロでもなければ侵略でもない」と主張して、甲論乙駁の結果、結局は定まらない。

一応、一九七四年に定義したものの、この定義は各国に対する拘束力はなく、いまでも国家の動きを侵略と認定するのは、国際連合安全保障理事会に委ねられている。

安倍はその点も踏まえていて、

「(一九七四年の)国連総会で“侵略”の定義については決議したが、それは安保理が侵略行為を決めるために参考とするためのもの」ときちんと言っていて、それに加えて「侵略の定義は、いわゆる学問的なフィールド(分野)で多様な議論があり、決まったものはない」とも言っている。よくわかっているんだよ。

北方領土に「引き分け」なし

久保紘之さん

ところで、今回の安倍・プーチン会談はどう評価しますか。たとえば外交、防衛で2プラス2のトップ会談がセットされたことは画期的と安倍らは自画自賛しているけど、肝心の領土問題に何か見るべき成果があったんですかね。

訳知り顔のロシア通は、北方領土の二島先行返還論や等分返還論などを言う。領土は両者に言い分があるという一般論はたしかにあるけど、北方領土や竹島、尖閣はわけが違います。とりわけ、北方領土はソ連がいきなり日ソ中立条約を破って奪い取っていったわけでしょう。戦後処理において「領土不拡大」の原則は、カイロ宣言でもポツダム宣言でも謳われているんだから。

ところが前にも触れたように、メドヴェージェフの時、ロシアと中国は「第二次世界大戦の勝利で得た成果と戦後秩序は守るべきだ」という点で一致したという。つまり、ここでも靖國参拝や「従軍」慰安婦問題で日本を一方的に断罪する論拠とキーワードが悪用されているわけです。

だからプーチンに対しては、まずこの露中合意を撤回させ、盗んだ北方領土を全て原状回復させるのが大前提でなければならない。森喜朗のように、プーチンの「痛み分け」発言に感心している場合じゃないんだよ。“痛み”は一方的に日本だけが受けているわけだから。

堤尭さん

かつてロシア人の書いた地図では、サハリン島=樺太は島ではなく地続きの半島として書かれていた。そこに間宮林蔵が行って正確な地図を書いて、初めてサハリンが島であることを認識した。このことを初めて指摘したのは作家のチェーホフだ。

彼はシベリアを横断し、サハリンに達する。ここで取材をした模様は「サハリン島」という本になっている。そのなかで彼は間宮林蔵の業績を認めて、サハリンは日本人が発見し、かつ日本人が領有していると、ちゃんと書いているんだね。

しかし、幕末の動乱期にロシアが入ってきて対応しきれず、結果は北と南に分けて、一八七五年に樺太・千島交換条約が結ばれた。その後、日露戦争で日本が勝って、南樺太も千島も日本の領土となった。

ところが久保ちゃんが言ったように、さきの終戦のドサクサ、突如、日ソ中立条約を踏み破り、この二つに雪崩れ込んできた。しかも八月十五日、つまり日本が降伏したあとも侵略をやめない。スターリンは「日露戦争の仇を取った!」と呼号して、北海道の半分もよこせと要求してトルーマンに蹴飛ばされている。のちにロシアが勝利の記念日を九月二日に定めたのは、このときの国際法を無視した侵略行為を糊塗するためだ。

占守島守備隊の全滅樺太真岡の電話交換手九人の集団自決満州でソ連がやった暴虐六十万人の抑留……これらを日本人は末代まで忘れちゃいかん。あの国は国際条約なんぞ屁とも思わない。それを忘れちゃいかん。

編集部

その話は、浅田次郎さんが『終わらざる夏』(集英社)で小説にしています。

北方四島にロシアの後悔

堤尭さん

実は、樺太や千島がロシアのものだと認める国際条約は存在しない。だから、不安に思っているロシア人は結構多いんだよ。

サンフランシスコ講和条約で、日本は南樺太と千島を放棄した。放棄したけど、日本を含めて他のどの国もロシアの領有権を認めたわけじゃない。その際、吉田茂は受諾演説で「北方四島は日本固有の領土であります」とハッキリ言っている。この条約にロシアはハンコを捺していない。だから、ロシアはこれらの領土を単に占有しているだけだ。国際的に領有権を公認されたわけじゃない。

あのときハンコをついておくべきだった、そうすれば樺太と千島はロシアのものと公認された、それを北方四島も欲張ってハンコを捺さなかった、捺せばスンナリ日本とも平和条約が結べて、こうまでゴタゴタすることはなかった、日本から経済協力も容易に得られたはずだ――という議論が、ロシアのもののわかった連中のなかでは言われてきた。最近、その議論が盛んになっている。

あのときソ連、チェコ、ポーランドの三つだけがハンコを捺さなかった。ソ連は中共も会議に加えろと主張したけど、アメリカに蹴飛ばされた。ソ連の国連代表グロムイコは会議場の隣のビルに陣取り、「この条約は新たな戦争を招く」と吠えた。

これに呼応したのが、朝日新聞や進歩的文化人だ。彼らは「全面講和」を主張し、「単独講和反対」を唱えた。四十八ヵ国がハンコを捺したのだから、「単独講和」であるはずもない。多数講和だ。言葉の巧妙なすり替えだよ。だから俺は、「朝日は日本のプラウダか」と言っているんだ。

ロシアの外相ラブロフが「日本はさきの大戦の結果を認めるべきだ。敗戦国である日本が、そのことに異議を唱える理由はない」としているが、ハンコを捺さないロシアにそんなことを言う資格はない。最近は習近平も同様のことを言っているが、これもハンコを捺していないし、第一、戦勝国ですらない。

だからそのへんの事情に詳しく、ロシアに知人も多い長瀬隆「実はロシアは樺太と千島の領有権を日本が認めてくれるなら、ホンネでは北方四島は屁でもないと考えている」と観測している。彼には『日露領土紛争の根源』と題する好著がある。彼に言わせれば、領土均分論も三島返還論も二島返還段階論も、いずれも愚論だというんだ。

長瀬のような見方もあることを、安倍は知っているのかなあ。今後、この問題でプーチンとやり合うわけだけど、是非とも参考にしてほしい。

※長瀬隆「日露領土紛争の根源」

「BOOK」データベースより

樺太(サハリン)の南半分は日露戦争の結果ロシアから日本に割譲され、第二次大戦の結果、ソ連に返還されたということになっている。しかし、これは理に叶ったことなのか。敗戦によって樺太から引き揚げてきた著者は早稲田の露文科に学び、さらに日ソ貿易の商社に勤務しながら、著者の心は晴れることがなかった。チェーホフの、いま流にいえばノンフィクション作品の傑作『サハリン島』にある「サハリンの処女探検の権利は疑いもなく日本人に属し、日本人が最初に南サハリンを領有したのである」という記述が心にひっかかっていたからである。ところが、著者はついに発見したのだった。一九世紀の半ば、ロシアは早くもシーボルトの『日本』を改竄することによって樺太領有への触手をのばしていたことを。

「MARC」データベースより

間宮林蔵の樺太探検、チェーホフの「サハリン島」、シーボルトの「日本」などを徹底的に検証。ロシアの帝国主義とスターリンの野望がこの問題をいかにねじ曲げてきたかを検証する。



「日本は正しい歴史認識を持て。歴史を直視しろ」と日本を悪者にした過去を押しつけ、ことあるごとに謝罪と賠償を要求し、なのにこちらが事実を元に反論に出ると「過去の過ちよりも未来に目を向けろ」などと嘯く米中韓、そして日本のマスコミ。中国よりも韓国よりも一番の反日国家が日本。これが「戦後レジーム」というなら何が何でも脱却するほかありません。

最後にお薦めの一冊を紹介しておきます。
堤堯さん著書 昭和の三傑 憲法九条は「救国のトリック」だった

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2014-11-24

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